種別 論文
主題 高炉水砕スラグ微粉末を用いたモルタル及びコンクリートの諸特性
副題
筆頭著者 中村信行(日本鋼管鉄鋼研究所)
連名者1 坂井正美(日本鋼管鉄鋼研究所)
連名者2 鯉渕清(第一セメント技術開発室)
連名者3 石川陽一(第一セメント技術開発室)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 87
末尾ページ 92
年度 1987
要旨 1.まえがき
現在、高炉水砕スラグ粉末(以下スラグという)は高炉セメントに使われているものも含め、ブレーン値で約4000cm2/g程度のものが一般的に使用されている。これは昭和30年代頃に行なわれたスラグの粉砕性の研究とコンクリートの強度発現に及ぼす粉末度の研究から、ブレーン値が4000以上では粉砕エネルギーが極端に大きくなること、またブレーン値が大きくなっても長期強度の発現にあまり寄与しないことなどが明らかにされたためと思われる。[3,4]
しかし、最近の研究で通常のスラグ粉末の生産方式の中に分級工程を取り入れることにより、従来よりも省エネルギー的に微粉末が得られることがわかり、その利用について前報ではモルタル供試体による耐塩素透過性、水セメント比30%(圧縮強度600〜800kgf/cm2程度)の高強度コンクリートの強度、耐透水性等の各種性能を示し、微粉末スラグの効果が大きいことを明らかにした。[1,2]本報は一般に広く使われている水セメント比が50〜60%の範囲のコンクリートについて、スラグ微粉末が圧縮強度、弾性係数、乾燥収縮、中性化、耐透水性等の各種性能に及ぼす効果を明らかにする目的で研究を行なったものである。

4.結論
通常のスラグ粉末を分級することによって得られる微粉末スラグをモルタル及びコンクリートの混和材として使用した場合について検討を加えた。その結果、モルタルの28日材令時ではブレーン値約7000cm2/gで最大圧縮強度が得られることを示した。さらに、W/C=50〜60%、スランプ20cm、空気量4%の範囲のコンクリートの配合、強度特性、乾燥収縮、中性化等の各種特性を明らかにした。
PDFファイル名 009-01-1016.pdf


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