種別 | 論文 |
主題 | 構造目地を有する鉄筋コンクリート腰壁付きはりの収縮特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 大久保全陸(九州芸術工科大学芸術工学部) |
連名者1 | 塩屋晋一(九州芸術工科大学芸術工学部) |
連名者2 | 波多江英治(九州芸術工科大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 175 |
末尾ページ | 180 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 鉄筋コンクリート腰壁付き骨組の耐震設計に際して、腰壁の存在による柱の短柱化を回避させるため、腰壁と柱との付け根に断面欠損型の構造目地を設けるディテール設計法があり、構造目地を有する部材の力学的特性に関する研究が各所で行われている[1]、[2]。 構造目地は、耐震設計上の観点から必要とされるものであるが、外壁を構成する腰壁に構造目地を設ける場合には、目地部からの雨漏に対する防水対策が必要となり、コンクリートの乾燥収縮等による影響も含め、常時応力下での目地部近傍のひび割れ性状に関する資料整備も必要とされている。 本報告では、破壊実験を行って耐震設計上の資料をうるために作製された2体の実大スケールの腰壁付きはりについて、そのコンクリート打込みから破壊実験までの約8ケ月間乾燥収縮による歪やはりの変形等に関する経日変化を実測した結果について分析する。また、諸データについて乾燥収縮等に関する既往の研究成果と比較検討する。 6.結び 実大スケールの腰壁付きはりについて、約8ケ月にわたる収縮特性等の実測を行い、 1)自由収縮歪に及ぼす寸法効果の影響は、既往の研究成果より大きくあらわれたこと、 2)クリープによる歪の経日変化は、既往の研究成果とほぼ同等であったこと、 3)実構造物のたわみとは性状を異にするが、腰壁付きはり試験体のたわみの経日変化には、腰壁とはりの乾燥収縮歪の違いによって生ずる反り変形成分が含まれていること、 等が指摘でき、さらに、構造目地部のひび割れ性状に関する有益な資料が得られた。 |
PDFファイル名 | 009-01-1031.pdf |