種別 論文
主題 電炉鋼製横ふし太径異形鉄筋の疲労特性に関する実験的検討
副題
筆頭著者 小林茂敏(建設省土木研究所)
連名者1 高橋弘人(建設省土木研究所)
連名者2 後藤幸正(東北学院大学工学部)
連名者3 柳田力(土木研究センター)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 193
末尾ページ 198
年度 1987
要旨 1.まえがき
コンクリート用異形鉄筋には大別して高炉を有するメーカーによって高炉から一貫して製造される高炉品と、鉄屑などを原料として電気炉で製鋼を行うメーカーによって製造される電炉品とがある。電炉品の方が価格が安いので普通サイズの鉄筋はほとんどが電炉品が使われているが、D51のような太径の鉄筋の場合にはメーカーの製造設備や、圧接性の良さを配慮したためか、高炉品だけが生産され、使われてきた。しかしながら、最近では電気炉メーカーの技術も進み、電炉品でD51異形鉄筋を製造するメーカーも現れてきた。
鉄筋の静的な強度はJISで規定されていることもあって、鉄筋の材質や形状が異なってもあまり影響をうけないが、疲労強度は鉄筋表面の形状や鉄筋径に影響されることは多くの研究者によって指摘されている。そして最近改訂された土木学会コンクリート標準示方書(以下では文献1)という)ではこれらの特性を加味した鉄筋の疲労強度の計算式を規定している。
一方、電炉品の太径鉄筋の疲労特性については、ほとんど知られていない。
筆者らは最近生産が開始された電炉品の太径異形鉄筋の疲労特性を実験する機会を得たので結果を報告し、あわせて学会式との適合性についても考察を加えることとする。

5.結論
以上の実験結果から以下の結論を得た。
(1)実験に使用した電炉品横ふしD51異形鉄筋は試験に用いた市販の高炉品に比へて疲労特性は大略同じであると考えられる。
(2)文献1)の疲労強度式は太径の鉄筋には適応性が低く、これには文献2)の式の方がより適すると考えられる。
(3)太径鉄筋の疲労強度の低下は寸法効果のためとも考えられるので、式の修正に際しては寸法の大きい供試体データの採用、係数類の関数式の合理化等に配慮する必要がある。
PDFファイル名 009-01-1034.pdf


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