種別 論文
主題 フライアッシュコンクリートの空気連行性と耐凍害性
副題
筆頭著者 長瀧重義(東京工業大学)
連名者1 大賀宏行(東京工業大学)
連名者2 増田和機(東京電力技術研究所)
連名者3 内田明(前田建設工業技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 199
末尾ページ 204
年度 1987
要旨 1.まえがき
水力発電所から副産されるフライアッシュはコンクリートの流動性、長期強度の改善ならびに水和発熱の低減.耐硫酸塩性などの化学抵抗性の向上など混用効果の多いことが知られている。しかしながら、近年においては海外炭の導入、NOx規制などによりフライアッシュの品質は比重、比表面積、粒子形状、未燃カーボン含有量等その物理化学的性質が広範囲に変動している。1)これに伴いAE剤、減水剤等混和剤の吸着、連行空気量の変動、コンシステンシーの変動を生じ、所要の品質のコンクリートを得るのに苦慮しているのが現状である。2),3)
コンクリートの耐凍害性については、国内外の研究者によって検討されているが、コンクリート中の空気量が耐凍害性に及ぼす影響は他の要因に比して著しく大きいことから、空気量を変動させる可能性の多いフライアッシュを混和したコンクリートの耐凍害性について検討を加える必要がある。4)
本研究は、同一燃焼炉から得られた物性の異なる6種類のフライアッシュを用いてフライアッシュコンクリートの空気保持能力ならびに耐凍害性について気泡組織、細孔構造と関連させて検討した。

4.まとめ
今回の試験結果から次のことが判明した。
(1)OAEを使用したコンクリートの空気量は、時間とともに減少するが、フライアッシュの混和により経時変化が著しくなる。特に30分後までの減少量が著しく大きい。
(2)OAEを使用したコンクリートの場合、経時により微細な空気泡が消失し耐凍害性が劣る。
(3)CAEを使用した場合、空気量の経時変化は少なく、60分後に採取した供試体でも耐凍害性が優れている。
(4)気泡間隔係赦300μm以下であれば、フライアッシュの混和の有無、採取時期、水結合材比によらず耐凍害性は優れている。
以上から凍害を受ける環境下における構造物にフライアッシュコンクリートを用いる場合、強度の他、使用されるフライアッシュの品質、AE剤種類、水結合材比が空気連行性に及ぼす影響をは握し、練り上がりから打設までの空気量の経時変化を考慮することが重要である。
PDFファイル名 009-01-1035.pdf


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