種別 | 論文 |
主題 | オートクレーブ養生硬化体(F-C-W系)の強度に及ぼすフライアッシュの品質 |
副題 | |
筆頭著者 | 笠井芳夫(日本大学生産工学部) |
連名者1 | 松井勇(日本大学生産工学部) |
連名者2 | 青木敏雄(日本大学生産工学部) |
連名者3 | 杉本貢(竹本油脂第三事業部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 217 |
末尾ページ | 222 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに 産業廃棄物の利用に関する研究の一貫として、高炉スラグやフライアッシュのオートクレーブ養生製品への利用について研究してきた。これまでに、スラグ-石膏-石灰系セメントの強度1)スラグまたは石炭灰-ポルトランドセメント-水系オートクレーブ養生2)、スラグまたはフライアッシュ-ポルトランドセメント-水系オートクレ−ブ養生3)およびフライアッシュ-普通ポルトランドセメント-水系オートクレーブ養生4)について報告した。 本論文は、7種頬のフライアッシュを用いたフライアッシュ-普通ポルトランドセメント-水系のオートクレーブ養生に関する実験研究で、オートクレーブ養生硬化体(F-C-W系)の材令6ヶ月までの強度に及ぼすフライアッシュの品質について検討したものである。 4.むすび 今回行った実験結果を要約すると、以下のようである。 (1)フライアッシュFの前養生終了時強度は極めて小さかった。この理由は明らかでない。 (2)オートクレーブ養生終了時の強度は、前養生時間8時間で最も大きくなる。 (3)オートクレーブ養生後の長期強度は、養生終了時の強度が500kg/cm2を越えると、低下したり、ばらつきが大きくなったりする。 (4)長期強度に及ぼす前養生時間の影響は、フライアッシュの種類によって相違した。AおよびDのように前養生時間によって特異な傾向を示すもの、Cのように前養生時間が長くなるに従い長期強度が大きくなる傾向を示すもの、F、Gのように前養生時間が長くなるとオートクレーブ養生終了時の強度は小さくなったが、長期強度は大きくなるものなどがあった。 (5)Al2O3の含有量が多いフライアッシュは、強度が小さめとなった。 (6)フライアッシュとポルトランドセメントから求めたCaO/SiO2のモル比が0.9および1.1程度で強度が大きくなり、1.0程度では強度か若干小さくなった。この理由は明らかでない。 |
PDFファイル名 | 009-01-1038.pdf |