種別 論文
主題 特殊水中コンクリートの分離抵抗性について
副題
筆頭著者 十河茂幸(大林組枝術研究所)
連名者1 竹田宣典(大林組枝術研究所)
連名者2 玉田信二(大林組枝術研究所)
連名者3 渡辺朗(大林組枝術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 247
末尾ページ 252
年度 1987
要旨 1.まえがき
特殊水中コンクリートは、普通コンクリートに比べ材料分離に対する抵抗性が優れていると認められている。しかし、水の分離、セメントの分離に対する評価はされているが、粗骨材の分離に対する抵抗性は定量的に評価されていない。そこで筆者らは、室内および屋外において流動方向を鉄筋で妨げる型枠内にコンクリートを流し込み、流動に伴なう分離抵抗性を評価する実験を行った。本報は、室内実験では流動による粗骨材量の変化、屋外実験ではコアの品質から材料分離の程度を調べ、特殊コンクリートの分離抵抗性を普通コンクリートと比較、考察したものである。

5.まとめ
特殊水中コンクリートは、水に接する場合のセメントの分離やブリージングのような水の分離のほかに、粗骨材の分離も少ないものと考え、その分離抵抗性を実験により確かめた。その結果、以下の結論が得られた。
(1)提案した試験装置により、コンクリートの分離度を定量的に把握することができる。
(2)特殊水中コンクリートは、普通コンクリートと比較し、流動に伴う粗骨材の分離が少なく、狭い鉄筋間にも容易に流動する。
(3)普通コンクリートは、狭い鉄筋に対し顕著な粗骨材分離を起さず流動するが、流動に際して必要となるバイブレータの振動により、上下方向の分離を生ずる。
(4)特殊水中コンクリートは、バイブレータによる上下方向の分離が小さい。
(5)同一SCA量では、フロー値が大きい程、流動による分離が大きくなる。
(6)特殊水中コンクリートの分離度は普通コンクリートの半分以下で、分離低減剤(SCA)の添加量の増加に伴ない、流動による分離度は小さくなる。
(7)特殊水中コンクリートは細骨材率40%以上では流動に伴なう分離度はあまり変わらないが、細骨材率が小さくなると分離度が増し、本実験では最適細骨材率は40%程度と見られた。
PDFファイル名 009-01-1043.pdf


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