種別 論文
主題 メタクリル酸メチルを用いたレジンモルタルに関する基礎的研究
副題
筆頭著者 飯坂武男(名城大学理工学部)
連名者1 杉山秋博(名城大学理工学部)
連名者2 吉田弥智(名古屋工業大学工学部)
連名者3 梅原秀哲(名古屋工業大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
9
1
先頭ページ 271
末尾ページ 276
年度 1987
要旨 1まえがき
合成樹脂は高分子化学の発展によりその種類も多く、用途も多岐にわたっている。それに伴いレジンコンクリートに用いられる結合材の種類も多数開発されているが、我が国では主にエポキシ系、ポリエステル系等の樹脂が多い。そしてこれらの樹脂を用いたレジンコンクリートについては十分に研究がなされている[1][3]。
本研究はこれら合成樹脂のなかで粘度が低い、耐候性、速硬性、低温硬化性等に優れていると言われるアクリル系樹脂をレジンモルタルのバインダーに用いることを検討し、この樹脂の特徴を有効に生かせば従来用いられているエポキシ系、ポリエステル系樹脂等と同等に使用でき、またより適性のある用途や新材科として利用でき、コンクリートの建設材料としてのシェアは更に広がるものと思われる。
このような事からレジンモルタルのバインダーにメタクリル酸メチルを主成分としたモノマーを用い、モルタル等の基礎的性質について実験を行いその結果を報告するものである。

5結論
アクリル系樹脂メタクリル酸メチルを主成分としたバインダーをレジンモルタルに使用した基漣的な実験結果から、以下のような結論が得られた。
1)メタクリル酸メチルモノマーの可使時間は促進剤の違いにより長短はあるが、添加する量が多い程短くなる傾向である。また可使時間は添加剤の種類によっても影響されるが温度による影響が大きく使用時は注意を要する。
2)メタクリル酸メチル系モノマーは粘度が低く、また、その調整も可能であり、クラック等の注入剤に使用できる。
3)レジンモルタルの配合において微粉末の影響は大きく、フィラー等を混入し細密充填となるようにすると流動性、強度等が増進される。
4)メタクリル酸メチル系モノマーを用いたレジンモルタルは常温及び低温度下においても速硬性を示し、特に初期強度は著しい。
以上MMA系モノマーをバインダーとしたレジンモルタルの特徴のみの結果であり、今後の課題も多いと思われるが更に検討を行ない、この樹脂の特徴を生かし建設材料として有効に活用したいと考えている。
PDFファイル名 009-01-1047.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る