種別 | 論文 |
主題 | パルス振動を利用した締固め効果について |
副題 | |
筆頭著者 | 小川朗二(前田建設工業技術研究所) |
連名者1 | 渡部正(前田建設工業技術研究所) |
連名者2 | 三島徹也(前田建設工業技術研究所) |
連名者3 | 山田一宇(前田建設工業技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 287 |
末尾ページ | 292 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに 現在、RCD用のコンクリート、ロックフィルダムおよび道路盛土などめ締固め作業には、振動を利用した機械が使用されている。これら締固め機械の起振方式は、回転軸を中心として半径方向に振動させる一軸偏心式か、または、二つの偏心体でそれぞれ2本の回転軸を等速対向に回転させ上下振動のみを発生させる二軸偏心式である。いずれにしてもこれらの振動波形は、正弦波であり、締固め材料に振動を与え、内部摩擦力を減少させ、機械の自重によって締固めを行うものである。一方、近年ポーランドのK. H. Eymanは、フレッシュコンクリートをより強力に締固める方法として、パルス波を利用することを考案した。 本報告は、このパルス振動の発生原理と、パルス振動と正弦波振動を利用し、振動締固め実験を行った結果について述べたものである。 5・結論 本研究により得られた主要な結論を要約すると次のようになる。 (1)パルス振動と正弦波振動において起振磯の自重、起振力を同一にした場合、超硬練りコンクリートに伝達される振動圧は、パルス振動の方が著しく大きい。 (2)密度、圧縮強度を比較した結果から判断すると、パルス振動は、締固めに非常に効果が大きい。 以上、パルス振動が従来式の正弦波振動に比較して、優れた締固め特性を有していることが実験的に明らかとなったが、今後とも実験を重ね、パルス振動の有効性を十分に確認し、パルス振動の有効利用を計っていく予定である。 |
PDFファイル名 | 009-01-1050.pdf |