種別 | 論文 |
主題 | オートクレーブ養生コンクリートにおける鉄筋防食に関する一実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 福地利夫(日本大学工学部) |
連名者1 | 立山創一(安藤建設(株)技術部) |
連名者2 | 臼井悟(日本大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 399 |
末尾ページ | 404 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに オートクレーブ養生コンクリート(AC)は、ごく早期に高強度が得られ、かつ耐衝撃性等にも優れる[1]ことから、ACパイルを中心に、高性能コンクリート製品として広く用いられている。 筆者らは、AC製品の一層の性能向上を図るため、各種の研究を行っているが[2],[3],[4]、ここでは、ACの鉄筋の防せい策として行った実験結果について述べる。 ACは周知のように、高温高圧下におけるCa(OH)2とSiO2との水熱反応であるため、PH値が減少して、鉄筋防せい上不利となる。鉄筋の防せい方法については、JIS A 6205(鉄筋コンクリート用防せい剤)が実用上便利であるが、当該防せい剤は、高温高圧を伴うACを除外している。そこで、容易、かつ安価に行えることから、あらかじめ鉄筋の周囲に、セメントペーストをコーティング(PC)し、これをACに用いようとするものである。こうして、作製した供試体は、促進試験の意味合いもあって、海中に暴露した。暴露期間は、未だ4年と短いが、PCを施さない供試体に比較して、さびの発生に顕著な相異が生じたので、ここに報告する。なお、暴露前のACのpH植は11.0、セメントペーストのそれは12.3である。 5.むすび 以上4年間の海中暴露試験の結果をまとめると、つぎのようである。 (1)PC法は、これを行なわないものに比較して、鉄筋表面のさびの発生をかなり抑制する。 (2)PC法による防せい効果は、かぶり直さ5mmから30mmにおいて、防せい率が30%から50%である。 (3)かぶり厚さと発せい率及び防せい率との間には、相関性がみられる。 |
PDFファイル名 | 009-01-1070.pdf |