種別 | 論文 |
主題 | コンクリート中の鉄筋の腐食抑制効果の評価試験方法に関する一提案 |
副題 | |
筆頭著者 | 千歩修(建設省建築研究所) |
連名者1 | 馬場明生(建設省建築研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 417 |
末尾ページ | 422 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに 鉄筋コンクリート構造物の寿命は、主に中性化の進行による鉄筋の腐食によって論じられている。コンクリート表面の仕上げ、改修構法などの中には鉄筋の腐食を抑制する効果をもつと考えられるものも多いが、その程度については明らかにされておらず、また、評価試験方法も確立されていない。 本論文では、外装の鉄筋腐食抑制効果を検討する新しい試験方法を提案し、コンクリートの調合、塩分の含有量、外装補修構法の要素のひとつである含浸系材料を変化させた試験体を用い、促進発錆試験を行ったものであり、この結果、この試験法の有効性が明らかとなった。 4.結論 (1)コンクリート中の鉄筋の腐食条件を検討する試験方法として、コンクリート中にあらかじめ発錆条件を検知する材料を混入する”Corrosion Indicator Method”を提案した。 (2)Corrosion Indicatorとして鉄粒子を用いた促進発錆試験では、以下の項目が観察された。(1)塩分を多量に含まない限り、未中性化部分の鉄粒子は腐食しない。 (2)中性化部分の鉄粒子の腐食の進行は、水セメント比が小さいほど遅い。 (3)塩分を多く含むほど、鉄粒子の浸食の進行は早い。 (3)Corrosion Indicator Methodを用いて、含浸系材料の鉄筋腐食抑制効果を評価する試験を行った結果、効果の有無が明確に現れ、この種の材料の鉄筋腐食抑制効果の評価試験方法としてCorrosion Indicator Methodは有効である。 |
PDFファイル名 | 009-01-1073.pdf |