種別 | 論文 |
主題 | AE法によるひびわれ診断に関する考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 大津政康(熊本大学工学部) |
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キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 505 |
末尾ページ | 510 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに 戦後の急激な社会資本の整備にともなって蓄積されたコンクリート構造物は、維持管理への配慮が必要な時期にさしかかりつつある。なかでも、コンクリートに発生するひびわれについては、アルカリ骨材反応、塩害などの経年変化による劣化以外の要因も加わって、深刻な社会問題ともなっている。それゆえ、コンクリート構造物におけるひびわれに関する研究は、現在の急務であると考えられる。このことは、コンクリート工学の分野での、示方書、指針などにひびわれの補修についての項目が加わりつつある点からも推測することができよう。 構造物のひびわれの研究に関しては、図-1に示すように設計、施工、供用時の段階が考えられる。ひびわれの抑制を考慮した設計、発生を制御しうる施工の選択は勿論であるが、供用時においては的確な調査、診断が必要であろう。さらに、その診断結果に基づいて的確な措置、補修法の選択がなされねばならないと考えられる。 著者等は、これまでアコースティック・エミッションの発生特性に基づいたひびわれ欠陥の評価について研究を行っており1)、本研究はこれらの成果をもとにひびわれ診断の方法について考察し、計測手法とそれによる基礎的な研究成果についてまとめたものである。 6.結論 AE法に基づいたひびわれ診断法の計測手法、測定原理について考察し、基礎的な研究成果について報告した。超音波スペクトロスコピーによるひびわれの評価、コア試験による微小ひびわれ判定、AEの波形解析によるひびわれ機構の決定などの可能性が明らかになった。 |
PDFファイル名 | 009-01-1090.pdf |