種別 | 論文 |
主題 | コンクリート橋の耐用性診断と現場試験による検証 |
副題 | |
筆頭著者 | 宮本文穂(神戸大学工学部) |
連名者1 | 西村昭(神戸大学工学部) |
連名者2 | 藤井学(京都大学工学部) |
連名者3 | 杉江功(阪神高速道路公団) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 555 |
末尾ページ | 560 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 橋梁管理システム構築上の核となる耐用性診断は、専門技術者の知識、経験あるいは直感といったものを背景とした主観的判断に任される部分が多い。しかし、維持管理業務の増大に伴う専門技術者の不足、客観的・合理的な診断の必要性を考慮すれば、橋梁診断のシステム化は重要な課題である。著者らはすでに、コンクリート橋の損傷要因をシステム工学的に階層化し、これを用いて、最終的な評価にファジー集合論を適用する耐用性診断システムの開発を行っている[1]。このシステムは、入力条件より推定される損傷要因間の関連をパスの有無として表示でき、視覚的な理解が得易い利点を有するが、決定された階層モデルの修正、更新が困難である等の欠点があった。この点を改良するため、近年各方面で急速に導入されつつあるエキスパートシステムの手法を適用し、専門技術者の経験や知識をアンケート調査を行って知識ベースとして移植することによって、種々の推論・判断が可能となるシステムの提案をおこなった。また、本システムを架設後50年余を経て架替えの決定したRC-T桁橋に適用するとともに、同橋に対する現場試験結果と比較し、その妥当性、有効性の検証を行った。 なお、システム構築用言語としては、人工知能用言語Prologを用いている。 4.あとがき エキスパートシステムの導入と専門技術者の有する経験、知識のアンケートによる知識ベース化手法により、修正、更新が比較的容易な構築耐用性診断のシステム化が可能となり、実橋現場試験との比較により細部では更に検討の余地があるものの、ほぼ妥当な推論結果を得ることができた。今後、さらに実橋データを収集することにより本システムの検証を行っていく予定である。 |
PDFファイル名 | 009-01-1099.pdf |