種別 論文
主題 反応性骨材を用いたコンクリートの膨張特性に及ぼす混和剤の影響
副題
筆頭著者 秀島節治(日曹マスタービルダーズ中央研究所)
連名者1 能町宏(日曹マスタービルダーズ中央研究所)
連名者2 高田誠(日曹マスタービルダーズ中央研究所)
連名者3 西林新蔵(鳥取大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 579
末尾ページ 584
年度 1987
要旨 1.はじめに
近年、コンクリート中のアルカリ成分がある種の岩質を有する骨材と反応して生ずるコンクリート構造物の損傷とそれに伴う早期劣化がクローズアップされ一種の社会問題となってきている。この損傷防止策として昭和61年6月建設省通達でコンクリート1m3のアルカリ総量を3kg以下とすることが暫定的に決められた。このように、総アルカリ量規制のうえからコンクリート材料のアルカリ量の低減化の必要性が生じてきている一方で、現在常用されている混和剤が反応性骨材を用いたコンクリートの膨張特性にどのような影響を及ぼすかを、早急に検討しておくことは混和剤メーカーの責務と考えられる。
現在、アルカリ骨材反応に及ぼす各種の要因について様々な研究が行われており、これらの試験方法、時に膨張特性についてはASTM C 227あるいはJIS A 5308附属書8によるモルタルバー法が主体となっている。しかしながら、この種の試験方法による結果をそのままコンクリートレベルに拡張して反応性を評価するには、実際のコンクリートとの配合(水セメント比、単位セメント量)あるいは空気量等が相違するために種々の問題が生じてくる。
そこで、本研究は、各種混和剤のアルカリ骨材反応に及ぼす影響を検討するため、反応性骨材の種類、配合条件、混和剤の種類等を主要因としてコンクリート試験体を作製し、それらの要因とコンクリートの膨張特性について考察を加えんとするものである。

6.まとめ
促進養生条件下における材令6ヶ月までの試験結果をまとめると以下のとおりである。
(1)空気量の増大によって膨張率は低減する。
(2)AE減水剤を使用したコンクリートの膨張性状は、AE剤を使用した場合と同様な傾向を示す。
(3)混和材からアルカリが混入することによって膨張が助長されうる可能性かある。現在、表-1に示した実験計画に基づき試験を継続中であり、また、その他の試験方法(相対動弾性係数、転音波伝播速度、ひびわれ状況等)についてもかなりのデータが得られている。これらの結果については改めて報告する。
PDFファイル名 009-01-1103.pdf


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