種別 | 論文 |
主題 | 被覆材によるアルカリ骨材反応の抑制 |
副題 | |
筆頭著者 | 野田和明(関西ペイント開発センター) |
連名者1 | 武吉理夫(日本ペイント開発プロジェクト) |
連名者2 | 多記徹(大日本塗料中央研究所) |
連名者3 | 片脇清士(建設省土木研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 591 |
末尾ページ | 596 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 近年コンクリートの劣化が大きな社会問題となっているが、その原因の一つにアルカリ骨材反応(以下アル骨反応と略す)がある。アル骨反応は、骨材中の反応性シリカとセメント中に含まれるアルカリが反応することにより生じた生成物が吸水して膨脹し、コンクリートにひび割れ等の欠陥を生じさせる現象と言われている。 反応性骨材が使用されている既設コンクリート構造物の長期にわたる耐久性を確保するためには、アル骨反応をできるだけ効率的に抑制することが必要である。本研究はコンクリートの表面被覆によりアル骨反応を抑制できることの確認や、適切な被覆材とその塗装システムの選定に関するものである。昨年の報告では、短期間の劣化試験(3か月後まで)において無塗装のアル骨反応性コンクリート試料では大多数にひび割れを発生したのに対し、各種被覆材を塗装したものではいずれもアル骨反応を抑制する効果があることを報告した。本報告では各種被覆材を塗装したものについて試験を更に継続した結果と、ひび割れを生じたコンクリートに補修被覆を行ったものについての耐久性を評価した結果、ならびにそれらの結果と被覆材の基本的性能との関連について報告する。 まとめ (1)コンクリート供試体を初期塗装することは、アル骨反応による表面ひび割れ先生の抑制に効果がある。 (2)コンクリート供試体にアル骨反応による表面ひび割れが発生した後でも、補修塗装することによってその後の表面ひび割れの生長を抑制する効果が大きい。 (3)被覆材の性能試験により、各種の被覆材の性能が把握できた。 (4)被覆材の遮断性とアル骨反応による表面ひび割れ抑制効果の相関性は必ずしも認められなかった。 |
PDFファイル名 | 009-01-1105.pdf |