種別 | 論文 |
主題 | 通気型防水材のASR抑制効果の確認試験 |
副題 | |
筆頭著者 | 小野紘一(鴻池組土木本部) |
連名者1 | 今江守(鴻池組土木本部) |
連名者2 | 金好昭彦(鴻池組土木本部) |
連名者3 | 篠原稔雄(大日本塗料技術本部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 597 |
末尾ページ | 602 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき アルカリ骨材反応によって被害を受けているコンクリート構造物は、耐力的にはほぼ問題がないことが明らかとなっており、今後の課題は主として構造物の健全性保持の観点からコンクリートの耐久性の維持をはかることであり、具体的な対策の1つとして防水材塗布による反応抑制対策が挙けられる。 各種防水材を用いたアルカリ骨材反応抑制効果に関する基礎的実験を行なった結果(1)では、コンクリート内部水は外に出やすいが外部からの水の浸透が少ない通気型の防水材が反応抑制効果を発揮することが判明した。しかしながら、この種の実験は100×100×400mmの小型角柱供試体を用いて室内で乾湿くり返し養生を行なったものであり、実構造物のような大断面をもつコンクリート部材でアルカリ骨材反応抑制効果があるかどうかは未知数である。 このような背景から、本研究は反応性骨材を用いて実構造物を想定した大型模型供試体を作製し、通気型のポリマーセメント系やシランモノマー系を塗布して反応の進行度合を測定したものである。 4.あとがき コンクリートの配合、反応性骨材の種類や含有率、アルカリ量等を同一条件で行なった基礎的実験(1)では供試体の膨張量が4000×10-6程度にも達した点を考慮すると、本実験は未だ実験中であり、今後さらに実験を継続して防水塗布材の反応抑制効果を検討していく予定である。 なお、今回実験に用いたポリマーセメント系EをASRひびわれが生じている実構造物に塗布し(写真-6、7)膨張抑制やひびわれ抑制効果を検討中であるが、結果が出れば報告の機会を持ちたい。 |
PDFファイル名 | 009-01-1106.pdf |