種別 論文
主題 アルカリ骨材反応に及ぼす試験要因に関する研究
副題
筆頭著者 西林新蔵(鳥取大学工学部)
連名者1 矢村潔(鳥取大学工学部)
連名者2 鳥飼一吉(鴻池組)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
9
1
先頭ページ 627
末尾ページ 632
年度 1987
要旨 1.まえがき
コンクリート構造物に有害な損傷を与えるアルカリ骨材反応は、その機構も複雑で、非常に多くの要因の組合わせによって現われることが多い。このことが、コンクリート用骨材の反応性評価のための汎用的な試験方法の確立を困難にしている大きな原因である。現在、世界的に広く用いられているいわゆる化学法にしても、ある骨材の潜在的なアルカリ反応性の危険性の有無を判定するもので、その骨材を用いたコンクリートについての有害な損傷を生じる可能性を直接判定するものではない。この点でモルタルバー法は、比較的直接的にコンクリートとしての有害性を判定し得る方法として有効であるが、本来この方法はアメリカにおいて、個々の工事に対する骨材の判定用として開発されてきたもので、これをそのまま一般的な骨材判定方法として用いるには多くの問題がある。先に述べたように、モルタルバーの膨張量に影響を与えると考えられる要因はきわめて多岐にわたっており、それらを組み合わせた試験条件を一律に設定することはきわめて困難である。したがって、コンクリート用骨材のアルカリ反応性評価のための汎用的な試験方法を確立していくためには、アルカリ骨材反応に及ぼす試験要因に関する資料の蓄積がきわめて重要、かつ緊急の問題である。本研究ではこのような観点から、モルタルバー法における膨張量に影響を与える各種要因とその程度を実験によって把握し、より合理的な試験条件設定のための基礎的資料を得ることを目的とするものである。

4.まとめ
骨材の反応性を評価するためのモルタルバー試験において、各種試験要因の影響を明らかにする目的で行った一連の実験で得られた結果を以下に要約し本論文のまとめとする。
(1)反応骨材のペシマム混合割合は、アルカリ量が増大すると共に反応骨材割合の多い方に移行する。また、材令がたつにしたがって、反応骨材割合が低い方に移行する。アルカリの種類に関しては、セメント固有のアルカリ、添加アルカリとしてのNaOH、NaClでそれぞれ膨張特性に若干の相違があった。
(2)本実験に関する限りASTM供試体とJIS供試体とでの膨張特性の相違はほとんど認められなかった。
(3)Na2O当量が2%といった高領域では水セメント比の増加につれて膨張量は大きくなり、Na2O当量1.5%以下では、逆に膨張量が小さくなる傾向がある。この現象は、モルタルのイオン濃度、空隙量、強度、拡散係数の添加の組合わせとして発現するものと考えられる。また、砂セメント比が増加すると膨張量が減少する。
(4)B.S破砕試験による骨材破砕とジョークラッシャーによる破砕では、膨張特性にほとんど差がない、また締固め時間を長くすると膨張量が大きくなる傾向がある。
(5)モルタルバー試験による膨張量は、同一配合、養生条件のモルタルの強度、ヤング係数等の力学的特性ときわめて密接な相関関係があり、モルタルおよびコンクリートの劣化を評価する有効な指標である。
PDFファイル名 009-01-1111.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る