種別 | 論文 |
主題 | アルカリ骨材反応の促進養生試験に関する一考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 桐村勝也(鉄道総合技術研究所) |
連名者1 | 遠藤三郎(鉄道総合技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 633 |
末尾ページ | 638 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき アルカリ骨材反応(以下AARと称する)に起因する劣化・変状コンクリート構造物を補修する場合に、適切な補修材料の選定が必要となる。補修材料を選定するためには、実構造物に補修塗装して、その効果を確認することが最も確実であるが、長時間を要するので、一般的には室内試験を実施している。その方法は、骨材のAAR判定を行うASTM法と同じ40℃湿潤試験によることが多い。この試験法で補修材料のAAR抑止効果を評価するには、各種の補修材料を一元的に行うことになり、実際に抑止効果を保持するとしても否定的な結果になることもありうる。補修材料のAAR抑止効果を評価するための一環として、モルタル供試体に各種補修材料を塗布したものに4種類の室内試験を行い、試験法の相互比較を行った。これらの結果を報告する。 5.結論 被膜特性の異なる補修材料を用いて、各種促進養生試験方法によりAAR抑止効果の検討を行った。これらの結果から、以下のことが推定された。 (1)AARには、水分のみでなくアルカリイオンおよび塩素イオンの影響も大であり、相乗効果のあることが予測された。 (2)AAR抑止効果を評価するためには、通気性のあるポリマーセメント系の補修材料には、一方的に水分を供給するような条件でなく、湿潤条件と乾燥条件と組み合わせた方法を検討すべきである。また、塩類の影響を検討する場合に、供試体中のアルカリイオン濃度との関係を考慮すべきであり、試験液の濃度は供試体中の濃度以上にすることが必要であると考えられる。 (3)補修材料のAAR抑止効果を評価する場合、特に耐水性のある補修材料については、促進養生式験に起因する塗膜劣化状態(例えば、ふくれ等)を生じることがあり、これらのAARにおよぼす影響を検討する必要がある。 |
PDFファイル名 | 009-01-1112.pdf |