種別 | 論文 |
主題 | 二面拘束されたマスコンクリート構造物の外部拘束度に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 木村克彦(清水建設(株)土木本部) |
連名者1 | 小野定(清水建設(株)土木本部) |
連名者2 | 館崎真司(清水建設(株)土木本部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 13 |
末尾ページ | 18 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 近年、構造物の大型化に伴い地中連続壁の本体構造の一部としての利用または高強度化が経済性の面などから要求されるようになってきた。とくに、地中連続壁を本体構造物として利用する場合、耐久性などの面から水和熟による施工時の温度ひびわれ制御が重要な課題となってくる。一方、マスコンクリートの水和熟による施工時温度応力を簡易的に推定するためにはコンクリートの力学定数、温度変化とともに外部拘束度の評価は重要であり、ACI1)、小野2)、吉岡3)などの方法が提案されている。しかし、これらは一面拘束された構造物の外部拘束度に関するもので、地中連続壁の後打エレメントなどのように両側に拘束体がある二面拘束された構造物の外部拘束度に関する報告はほとんどない。また、一面拘束と二面拘束では応力発生に関する拘束条件が異なることから発生する応力も相違すると考えられ、このため二面拘束された構造物の水和熟による温度応力を推定するには二面拘束された場合の拘束度が必要となる。本研究では、地中連続壁を対象に被拘束体(後行エレメント、Bエレメント)の両側に拘束体(先行エレメント、AおよびBエレメント)がある二面拘束された場合の外部拘束度に及ぼす諸要因のうち影響学が大きいと考えられる被拘束体と拘束体のヤング係数比および被拘束体と拘束体の幅比が拘束度に及ぼす影響について有限要素法により解析的に検討した。 4.まとめ 本研究では、地中連続壁を対象に被拘束体の両側に拘束体がある二面拘束された場合の外部拘束度について検討したものである。本研究の結果得られた主な成果は次のとおりである。 (1)被拘束体の温度変化により発生する応力の拘束度は被拘束体と拘束体のヤング係数比が大きいほど小さく、被拘束体と拘束体の幅比HB/HRが小さいほど大きい。ただしHB/HRがある値以下になると拘束度はこの影響をほとんど受けない。 (2)任意の被拘束体と拘束体(Bエレメント)とのヤング係数比EB/EB’、被拘束体と拘束体の幅比HB/HRでの拘束度Rと被拘束体と拘束体(Aエレメント)とのヤング係数比EB/EAの関係をある点を中心に回転することによって任意のEB/EB’、HB/HRに関するRとEB/EAとの関係を得ることができる。 (3)二面拘束された構造物の外部拘束度に関する評価方法を被拘束体と拘束体のヤング係数比EB/EA、EB/EB’、被拘束体と拘束体の幅比HB/HRにより与えた。 |
PDFファイル名 | 009-01-2003.pdf |