種別 | 論文 |
主題 | 曲げ圧縮部コンクリートの応力分布特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 柳下文夫(近畿大学理工学部) |
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キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 115 |
末尾ページ | 120 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 一般に、曲げを受けるコンクリート系部材の終局断面解析は、曲げ圧縮域に仮定するストレスブロックをコンクリートの一軸載荷時の応力-ひずみ関係と相似形に仮定し、それから求まる諸係数を用いて行われる。この解析方法は、Hognestad1)やRusch2)の実験結果に基づくものであり、その後Mattock等3)が比較検討を行ないACI基準に示されているような等価な長方形分布に置き換える方法が実用上定着した。(図-1参照)しかし、これらの実験的研究における試験体の断面形状は長方形のものがほとんどであり、コンクリート系土木構造物および杭等によく見られるような長方形以外の断面形状のものについては、ほとんど実験が成されていない。 そこで本研究は、断面形状がストレスブロックの形状係数に対して与える影響に着目し、種々の断面形状を有する部材断面のストレスブロックの形状特性を実験的に検討したものである。 5.結論 曲げ圧縮部コンクリートの応力分布再現実験から以下のことが明らかになった。 (1)各断面形状とも圧縮縁ひずみが終局値に至るまで平面保持の仮定がほぼ成り立っている。(2)ストレスブロックの形状係数および終局圧縮縁ひずみは断面形状によって異なる。 (3)断面形状の違いによる等価ストレスブロックの形状係数が求められた。 (4)横補強筋の効果は断面形状によって異なる。 (5)要素分割による解析手法の有効性がある程度確認された。 |
PDFファイル名 | 009-01-2020.pdf |