種別 | 論文 |
主題 | 円形横補強筋を用いたコンファインドコンクリート内に配置された圧縮軸鉄筋の座屈性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 鈴木計夫(大阪大学工学部) |
連名者1 | 中塚(大阪大学工学部) |
連名者2 | 長田省作(竹中工務店) |
連名者3 | 井上和政(大阪大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 151 |
末尾ページ | 156 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート構造物の耐震設計を、架構の塑性変形によるエネルギー吸収能力に基づいて行う場合、架構ひいては構造部材の十分なじん性が不可欠である。部材のじん性を改善する構造技術としては、日本建築学会プレストレスト鉄筋コンクリート構造設計指針[1]などでも示されるように、コンファインド(横拘束)コンクリートを利用する方法が非常に有効である。しかし同方法による高じん性部材の実験例[2-4]によれば、十分な横補強筋を有する場合でも終局破壊時には主筋の座席の起こることが指摘されており、同部材の終局変形能力を明確にしてその設計法を確立していくためには、コンファインドコンクリート内に配筋された圧縮軸筋の座屈性状を明らかにする必要がある。 本研究は、単調単軸圧縮荷重をうける円形横補強筋を用いたコンファインドコンクリート内の軸筋の座屈性状を調べるため横補強筋間隔、拘束力指標および軸筋後を実験変量とした実験的研究を行い、圧縮軸筋の座屈時ひずみ算定式の誘導を試みたものである。 4.まとめ 本研究で得られた主な知見を以下に示す。 1.軸筋の座屈は、横補強筋のピッチsが0.7D(D:試験体直経)程度以上では1補強区間で生じた。sがそれ以下の場合には、試験体の破壊が集中的に生じたほぼDに等しい数補強区間にわたって起った。座屈長さは前者でs/2、後者では軸筋の太い場合の方が若干大きくなる傾向がみられるが、いずれの拘束力指標Asσyおよびピッチs(s/D)の場合も、ほぼD/2であった(図3、5参照)。 2.軸筋の座屈時ひずみ(εBu)はAsσyの増加にたいしてほぼ直線的に、S/Dの減少にたいしてはほぼ双曲線的に増大する傾向を示したので、これら諸要因の影響を定量化して、εBu推定式(4)式を得た(図9参照)。 |
PDFファイル名 | 009-01-2026.pdf |