種別 | 論文 |
主題 | 震害を受けた鉄筋コンクリート造部材のエポキシ樹脂による補修に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 境有紀(東京大学大学院) |
連名者1 | 田才晃(東京大学工学部) |
連名者2 | 小谷俊介(東京大学工学部) |
連名者3 | 青山博之(東京大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 263 |
末尾ページ | 268 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに 地震によって被害を受けた鉄筋コンクリート造部材に対して、建物を再利用するための補修方法としては様々なものが提案されている。一方、補修方法は被害を受けた鉄筋コンクリート部材の破壊モード、被害の程度、あるいは部材の形状等によって変えなければならない。しかしながら、現在の投階では実験データが少なく、補修方法と有効性に関する適切な判斬がなされているとは言い難い。 そこで本研究では、付着割製破壊に対して効果が見られた[1]施工が比較的容易なエポキシ樹脂の注入による補修方法により、付着割裂破壊あるいはせん断破壊した鉄筋コンクリート部材の補修の効果およびその適用範囲について実験的に検討した。 4.結論 以上の実験および考察から以下の様なことがわかった。 (1)付着割製破壊した鉄筋コンクリート部材のエポキシ樹脂の注入による補修方法は、補修前より主筋の付着性状を向上させるため、付着割裂破壊を防止する効果がある。 (2)しかしながら、補修による付着割裂耐力の上昇のため、部材の形状、配筋などの条件によっては、補修後の破壊モードが曲げ破壊とならずせん断破壊となり、補修前の性状を下回ることもあるので、その適用範囲に注意する必要がある。 |
PDFファイル名 | 009-01-2045.pdf |