種別 | 論文 |
主題 | プレストレストコンクリートはりのせん断耐力と破壊性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐藤勉(鉄道総合技術研究所) |
連名者1 | 石橋忠良(JR東日本) |
連名者2 | 山下裕章(大阪府) |
連名者3 | 高田三郎(大阪府) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 323 |
末尾ページ | 328 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに プレストレストコンクリートはりのせん断耐力に関する研究は、諸外国で数多く行われておりACI[1]、CEB[2]の設計規準等に取り入れられている。しかし、これらの設計規準に取り入れられているプレストレスのあるはりのせん断耐力評価式は、文献[3]、[4]示されているように数多くの実験データーをもとに決定されているものの、式の精度はまだ十分なものとなっていない。 また、わが国においても、昭和61年に改訂された土木学会コンクリート標準示方書[5]において、せん断耐力の評価式が新たに提案されている。これは、二羽ら[6]の研究を基礎としたものであるが、研究は緊張されていない鉄筋を用いたコンクリートはりに対して行われており、プレストレスの効果に関する考え方は、CEBに採用されているデコンプレションモーメントを用いる方法を採っている。 わが国におけるプレストレストコンクートはりのせん断耐力に関する研究は、松下ら[7]、船越[8]、上田ら[9]による報告等があるものの、定性的な結論を示すにとどまっており、具体的なせん断耐力の提案式を示すに至っていない。 本研究は、プレストレストコンクリートはり51体による載荷試験を行い、プレストレストコンクリートはりの破壊性状及びせん断耐力について検討を行ったものである。検討項目は、主として、はりの断面形状の影響、せん断補強鉄筋の効果、プレストレスの効果、PC鋼材の曲上げの効果等について着目して行うものとした。 4.まとめ 今回の実験及び考察から、明らかとなった主な点を列記する。 (1)プレストレス力が増加することによって、せん断ひびわれと部材軸とのなす角度が小さくなる傾向がある。 (2)今回の実験に用いた試験体において、断面形状が矩形断面のものとT形断面のものでは、T形断面の方がせん断耐力が大きい。 (3)せん断耐力に及ぼすせん断補強鉄筋の効果は、ほぼ(1)式で評価してよいと考えられる。 (4)せん断耐力に及ぼすプレストレス力の効果は、(3)式で近似できるもののばらつきが大きい。 (5)せん断耐力に及ばすPC鋼材の曲上げ効果は、ほぼ(4)式で評価してよいと考えられる。 |
PDFファイル名 | 009-01-2055.pdf |