種別 | 論文 |
主題 | 多入力地震波を受ける鉄筋コンクリート構造物の応答性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 石丸辰治(日本大学理工学部) |
連名者1 | 安達洋(日本大学理工学部) |
連名者2 | 中西三和(日本大学理工学部) |
連名者3 | 牛丸裕(東海興業構造部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 423 |
末尾ページ | 428 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに 軌道空間や河川を内包するような超大スパン架構構造物(メガストラクチャー)や橋梁のように構造物を支持する基部同士が大きく離れていたり、地盤の条件に差があるような構造物では、異なる地震波や入力時間差がある、いわゆる多入力地震波を受ける形となり、各支柱の挙動の違いが構造物全体の応答になんらかの影響を与えると考えられる。[1]そのため多入力地震波を受ける構造物の応答性状を力学的視点から解明しなければならない。 本研究は、破壊機構(モード)の異なる鉄筋コンクリート(以後RC)造柱や剛性の異なるRC造柱・壁を梁でつないだ一層門型架構模型に対して振動(台)実験を行い、多入力地震波を受けるRC構造物の基本的な応答性状を把握しようとするものである。振動台実験は、台を実際に振動させ、模型の応答性状を調べるという点で利点のおおい実験方法である。しかし、一般には振動台の性能による制約上模型が小さくなることや、一回の実験が数十秒のうちに終了してしまうということから、その結果の評価が難しいとされている。しかも、多入力地震波を受け複雑な挙動を示す構造物の振動実験に対しては、これまで例をみず、解析モデルの検証やその適用範囲を確かめておく必要がある。ここでは、振動実験結果に対しシステム同定法を用いた評価を行い、解析結果と比較することによって、想定した解析モデルの妥当性を検討する。 5.まとめ 以上、鉄筋コンクリート造門型架構模型の多入力振動実験を行い、以下の知見を得た。 1)比較的複雑な挙動をする鉄筋コンクリート部材を対象とした振動実験結果の同定と数値シュミレーションから、設定モデルの妥当性を検証した。 2)設定した簡単な質点-ばね系の数学モデルにより、多入力地震波を受ける構造物の基本的な応答性状を調べることが可能であることがわかった。 |
PDFファイル名 | 009-01-2073.pdf |