種別 | 論文 |
主題 | CFRPロッド使用アンボンドPCブロック梁及びプレテンション梁の曲げ実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 山本邦夫(運輸省港湾技術研究所) |
連名者1 | 大橋清一(五洋建設技術研究所) |
連名者2 | 大即信明(運輸省港湾技術研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 501 |
末尾ページ | 506 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに 炭素繊維強化プラスチックロッド(以下、CFRPロッドと省略する)は、従来のPC鋼材に比較して高い引張強度を有し、かつレラクセーションもそれほと大きくない[1]ことなどから、PC用緊張材として有望な素材である。特に全く腐食しないことから、港湾環境においては、塩害対策として用いることが考えられる。 港湾施設において、桟橋上部工の塩害が問題である。この問題に対して、CFRPロッドを用いて、2つの対策を考えた。すなわち、図-1に示すように、桟橋床版を横締めしたプレキャストPC梁で製作することを前提として、(1)桟橋床版の横締め材としてCFRPロッドをアンボンド方式で用い、一部の梁が塩害を受けた場合、その梁のみを取替えるもの、(2)梁自体をCFRPロッドを用いたプレテンション梁(以下、プレテン梁と省略する)とするもの、である。 6.結論 桟橋上部工へのCFRPの適用の基礎研究として、プレテン梁及びブロック梁の曲げ実験を行った。得られた結果をまとめると次のようになる。 (1)プレテン梁、ブロック梁ともに有効プレストレス力は、材令6か月の範囲で安定した。 (2)ブロック梁の破壊は緊張材の破断によるものであった。また、梁は脆性的な破壊性状を示した。 (3)CFRP異形ロツド(表面形状凹)を用いたプレテン梁の伝達長の実験値は100cm程度で、従来使われているPC鋼より線の伝達長の設計値の約2倍、またPC鋼線(表面形状凹)の伝達長の設計値の1.25倍と大きかった。一方、材令6か月までの伝達長の安定性は良好であった。 (4)種々の仮定を設けてアンボンドPC一体梁の断面応力の解析を行い、アンボンドPCブロック梁の実験結果と比較を行った。その結果、計算結果と実験結果は比較的一致した。 |
PDFファイル名 | 009-01-2086.pdf |