種別 | 論文 |
主題 | 鋼-コンクリート合成はりのせん断補強鉄筋が終局耐力に及ぼす影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 横田弘(運輸省港湾技術研究所構造部) |
連名者1 | 清宮理(運輸省港湾技術研究所構造部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 531 |
末尾ページ | 536 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 防波堤ケーソン、浮き防波堤、沈埋トンネルなどの港湾構造物を鋼-コンクリート合成部材によって建設することが計画されている。合成部材の採用により力学特性の向上、構造物の軽量化、施工の迅速化などが図られる。本報告での合成部材の形式としては、図-1に示すように、鋼板とコンクリートとをずれ止めで合成したものである。鋼板は、部材の両側に用いる場合と片側のみに用いる場合がある。また、ずれ止めには形鋼を利用する。形鋼によるずれ止めの力学特性及び合成効果に関しては、既に明らかにされている[1,2]。 この形式の合成部材では、通常ずれ止めの部分からひびわれが発生し、適切なせん断補強を施さないとせん断破壊が生じる[1]。したがって、合成部材の曲げ及びせん断耐荷機能を明らかにし、有効なせん断補強方法を考えねばならない。また、そのせん断補強を有する合成部材の曲げ及びせん断耐力の算定法を確立する必要がある。 本報告では、各種せん断補強鉄筋を有する合成はり部材の載荷実験を行い、曲げ及びせん断耐力の算定方法について考察を行った結果を述べる。 5.まとめ 本研究での範囲で得られた主要な結論は、以下のとおりである。 (1)a/d=4.8の実験では、曲げ破壊が卓越した。また、各供試体間で終局荷重はほとんど同じであり、今回採用したせん断補強方法は有効であった。 (2)鋼-コンクリート合成はりの曲げ耐力は、鉄筋コンクリートの算定式で計算できる。 (3)a/d=1.8の実験では、斜めひびわれが貫通した後、せん断補強筋の応力度が降伏強度に達してせん断破壊が生じた。 (4)せん断補強が十分な合成はりに関しては、はりのタイドアーチ効果及びリブを考慮した算定式で、せん断耐力を算定できる。 |
PDFファイル名 | 009-01-2091.pdf |