| 種別 | 論文 |
| 主題 | 中空鋼管コンクリート合成部材の軸方向圧縮耐力 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 福沢公夫（茨城大学工学部） |
| 連名者1 | 沼尾達弥（茨城大学工学部） |
| 連名者2 | 半田健二（日本コンクリート工業） |
| 連名者3 | 清田章二（日本コンクリート工業） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 9 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 543 |
| 末尾ページ | 548 |
| 年度 | 1987 |
| 要旨 | 1.研究の目的 中空鋼管コンクリート合成部材(以下、中空合成部材という)は、鋼管の内側に800〜1000kgf/cm2の高強度コンクリートを遠心力により内張りした鋼管とコンクリートの合成部材であり、基礎くいとして用いられている。中空合成部材が曲げを受けるときの性状および耐力の算定方法などについては既に明らかにされている1)。しかし、この種部材が軸圧縮力を受けるときの性状および耐力については報告がみられない。本研究は、中空鋼管コンクリート合成部材とともに、鋼管および充てんコンクリート鋼管の圧縮試験を行い中空合成部材が軸力を受けるときの性状を把握し、中空合成部材の軸方向圧縮耐力の算定方法を提案するものである。 6.結論 (1)中空合成部材は、最大荷重に達した時点から、内張りコンクリートの落下が始まる。落下が始まる時のひずみは、鋼管によりコンクリートが飛散するのを防止されるので、コンクリート供試体から求まる値より増大する。 (2)荷重ひずみ関係、軸方向圧縮耐力は内張りコンクリートの膨張により大きな影響は受けない。ただし、最大荷重となるときの軸方向ひずみは膨張コンクリートを用いる場合の方がプレーンコンクリートを用いる場合より小さくなる。 (3)内張りコンクリートが破壊しようとしてコンクリートのみかけのポアソン比増大するようになってコンクリートは鋼管から強く拘束されるようになる。中空合成部材の場合、部材内側にコンクリートが落下するため、鋼管による拘束の影響は内張りコンクリートの破壊を始めるひずみを増大させる効果はあるが圧縮強度を増大させるはとの影響はない。 (4)中空合成部材の軸方向圧縮耐力は、コンクリートの強度を供試体圧縮強度とし、鋼管の強さを降伏点強度としてそれぞれの耐力の和として求めることができる。 |
| PDFファイル名 | 009-01-2093.pdf |