種別 | 論文 |
主題 | 円形断面鋼管補強鉄筋コンクリート短柱の曲げ耐力および変形性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 肖岩(九州大学大学院) |
連名者1 | 崎野健治(九州大学工学部) |
連名者2 | 富井政英(九州大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 549 |
末尾ページ | 554 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.序 従来の円形断面鉄筋コンクリート(以下RCと書く)短柱のせん断補強法として最も優れているとされているのは、円形溶接帯筋を密に配筋する方法である。この方法の欠点としては、施工上帯筋間隔に制限があることと、主筋の付着性能の保持に重要な役割があるかぶりコンクリートの剥離・崩壊を防止できないことである。著者等は、円形溶接帯筋を、施工上および断面算定上許容できる最大量配筋しても、せん断破壊を防げなかった円形断面RC短柱を、円形鋼管で横補強することにより、靭性とエネルギー吸収性能に富む曲げ降伏先行型の柱にすることができることを実証し、さらに、コンクリートの圧縮性能が鋼管により拘束されることで改善され、RC柱の曲げ性能、特に高軸力下における性能を高めることができることを示した[1]。 本論文においては、円形断面鋼管補強RC短柱の力学性状に及ぼすコンクリート強度の影響を調べるために行ったコンクリート強度が比較的低い4体の円形断面RC短柱の繰り返しせん断実験の結果を述べるとともに、柱の曲げ耐力および変形性状についての解析的検討結果を述べる。 6.結論 1)強度が比較的低いコンクリートを用いた円形断面鋼管補強RC短柱の場合でも、円形鋼管で横補強することにより、文献[1]で述べた高強度コンクリートを用いた場合と同じように、せん断破壊を防止でき、大きい耐力および優れた靭性とエネルギー吸収性能が期待できる。 2)多田・武田によって提案された鉄筋の付着すべりを考慮に入れた柱解析モデルを、主筋が多段に配筋された円形断面にも適用できるような解析法を示した。また、その解析法を用いて得られた円形断面鋼管補強RC短柱の単調載荷の場合のせん断力と部材角開係の解析結果は繰り返し実験結果の包絡線とよく一致することがわかった。 |
PDFファイル名 | 009-01-2094.pdf |