種別 論文
主題 アンボンド型充填鋼管コンクリート構造のせん断伝達機構
副題
筆頭著者 佐藤孝典(清水建設技術研究所)
連名者1 下戸芳寛(清水建設原子力本部)
連名者2 渡辺泰志(清水建設設計本部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 555
末尾ページ 560
年度 1987
要旨 1.はじめに
ここ数年来、鉄筋コンクリート構造(以下、RC溝造と略す)による超高層住宅の開発が盛んである。筆者らは、この柱部材にRC構造の延長線上にあるものとして、「アンボンド型充填鋼管コンクリート構造」(以下、UTC構造と略す)を提案してきた。1)2)3)これは、コンクリートの有効活用を考えて、フープ筋のピッチが0と見なせる円形鋼管を使用したことと、鋼管の有効活用を考えて、両者の界面に約0.2mm厚の分離材を介在させてアンボンド状態にしていることに特長がある。このUTC構造の柱に接合される梁やスラブの構造形式は、鉄骨構造(以下、S構造と略す)の場合もあれば、RC構造の場合もある。このような異種構造部材との接合部を設計する際、相互間の応力伝達機構を明確にしておく必要がある。とくに、UTC溝造の独特な条件として、鋼管と充填コンクリートが材軸方向にアンボンド状態になっているので、材軸方向のずれに対して抵抗できなく、いわゆる付着によるせん断伝達はほとんど期待できない。
そこで、本論文においては、「材軸方向にアンボンド状態であっても、側圧によって相互間のせん断伝達が可能であること」を実験的、解析的に換討する。

5.まとめ
鋼管と充填コンクリートの界面が材軸方向にアンボンド状態であるUTC構造のせん斬伝達機構について検討した。接合端から充填コンクリートのみにせん断力や曲げモーメントが作用しても、端部のある区間(0〜1.5D)で「側圧による鋼管と充填コンクリートの相互間のせん断伝達」がほぼ完了し、1.5Dより内側の区間では従来の構造形式(RC構造、SRC構造)と同様に、曲げおよびせん断力に関して平面保持が成立する。以上のことを、実験的、解析的に検討した。
PDFファイル名 009-01-2095.pdf


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