種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート版構造の衝撃破壊挙動解析に関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 藤井学(京都大学工学部) |
連名者1 | 宮本文穂(神戸大学工学部) |
連名者2 | 鮒子多浩一(住友電工) |
連名者3 | 中辻純一郎(竹中土木) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 609 |
末尾ページ | 614 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 原子力施設・海洋構造物・各種貯蔵タンク等厳しい外力環境におかれているコンクリート構造物の中には、偶発的外力(飛行機・船舶・車両等の衝突)として衝撃作用に対する配慮が必要となる場合がある。しかし、このような衝撃作用に対するコンクリート構造物の挙動は複雑となり、また外力特性及びこれによる破壊現象の把握の困難さ等から設計上効果的な対処ができない現状にある。 本研究は、従来より著者らがRCはりに対して適用していた2次元動的非線形有限要素解析1)を、積層化手法を用いて3次元に拡張してRC版構造の衝撃挙動解析に適用した結果を、RC版及び都市高速道路に付随して設置されるRC高欄の、自動車交通を想定した衝撃実験結果と比較することにより、その解析精度の検証を行うとともにRC版構造の衝撃破壊挙動の解明を試みたものである。 5.結論 本研究は、積層化有限要素解析手法をRC版構造の衝撃破壊挙動解析に適用し、その解析精度の確認を行うとともに実構造物へ応用したものである。得られた結果を要約すると次のようになる。 (1)積層化有限要素手法を用いた本衝撃解析は、面内軸力の影響を無視しているにもかかわらずRC版構造に関する実験結果を比較的高精度で推定可能なことが明かとなった。 (2)本解析における人力データとして材料一軸特性及び載荷速度を変化させることにより、各種RC版の衝撃破壊挙動特性の変化を明確に解析できた。 (3)本実験におけるRC高欄のようなハードな衝撃作用となるものについては、その弾塑性範囲での挙動を最大衝撃力以後自由振動として解析することによってほぼ妥当な結果が得られた。 |
PDFファイル名 | 009-01-2105.pdf |