種別 | 論文 |
主題 | 移動荷重を受ける道路橋RC床版の疲労強度と水の影響について |
副題 | |
筆頭著者 | 松井繋之(大阪大学工学部) |
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連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 627 |
末尾ページ | 632 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 道路橋RC床版の損傷問題が発生してから約20年経過した。この間、床版設計法は数次にわたって改訂が行われるとともに、既存の損傷床版に対しては種々の補修・補強対策が構じられ、一見問題は鎮静化したように見られる。しかし、床版の損傷機構、疲労強度等についてまだ明確な結論は出ておらず、合理的な疲労設計法は確立されていない。さらに、現行の補修法の効果も根本的には評価されていないのが現状であろう。 本論文はRC床版のひびわれ損傷を道路橋特有の疲労現象であるとの観点に立って、RC床版に対する疲労設計法確立の基礎となる疲労強度の評価法について述べるものである。さらに、実橋の観察から、損傷には輪荷重の繰り返し載荷だけが原因するのではなく、雨水も大きな影響因子になっていると推察できることから、供試体床版の上面に水を張って実験を行い、その影響度を基礎的であるが定量的に調べた。これらの結果を併せて述べ、床版防水工の必要性を強調した。 4.結論 輪荷重走行試験法によるS-N結果は実橋の疲労寿命の推定には有効なものであるが、これまでのように縦軸をP/Poで表現すると床版構成パラメーター毎にS-N曲線が分離し実用的でない。このため、縦軸表示をP/Psxに変換した。この結果、これまでのS-N結果を1本のS-N曲線で表現できるようになった。 また、今回、床版上面の水環境を極端な劣悪状態に想定し、RC床版の最小寿命を求めた。寒冷地においてはひびわれに浸入した水が凍結融解を繰り返し、さらに寿命が低下するものと予想される。床版防水の必要性がいろいろな所で論議されているが、今回の本実験結果から明確にその必要性が強調できる。 |
PDFファイル名 | 009-01-2108.pdf |