種別 報告
主題 大型遠心脱水機による細骨材の表面水率の調整について
副題
筆頭著者 田沢栄一(広島大学工学部)
連名者1 白木久(北川鉄工所技術部)
連名者2 永久利夫(北川鉄工所技術部)
連名者3 桶本冶郎(北川鉄工所技術部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 31
末尾ページ 34
年度 1987
要旨 1.まえがき
マスコンクリートの温度ひびわれ防止のために、プレクーリングの必要性から細骨材に散水したり、コンクリート中の塩化物総量規制が実施されたことから、塩分除去が不可決とされた海砂を水洗したりするようになってきた。しかし、このような方法によって処理した後に適切な処置が施されない場合には、細骨材の表面水率が不均一になりやすく、コンクリート中の単位水量が変動し、スランプや強度が変動しやすいなどの問題が指摘されている。散水や水洗しない細骨材の場合でも、骨材置場の状態によっては雨水の影響を受けたり、気象条件や貯蔵量によって表面水率が不均一になりやすいことから同様な指摘を受けている。
一方、散水や水洗することによって、細骨材中の微粒分含有量が一般に減少することから、コンクリートの材料分離やブリージングが増加するなどの問題も指摘されてきている。
こうした実状にからみ、今回、大型遠心脱水機(以下サンドスタビライザと称す)による、散水後の細骨材(以下砂と称す)の表面水率の安定化処理(以下処理と称す)に関する基本的な考察を行なうことを目的とした実験を行なった。

4. まとめ
(1)処理後の砂の表面水率は、処理前の砂の表面水率及び散水率にほとんど関係なく砂に与える遠心効果と、砂固有の物理的性質によって決定される。
(2)表面水率を5〜6%に安定させるためには、遠心効果を180G程度にすればよい。
(3)処理後の砂の物理的性質は、処理前に比べほとんど変化しない。
(4)表面水率の安定化を目標とした場合(散水率は10%以下)の流出泥分量は0.1%程度であり、除塩をからめた場合(散水率は30%程度)でも0.2%〜0.3%程度である。
PDFファイル名 009-02-1006.pdf


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