種別 報告
主題 高吸水ポリマーシートをもちいたコンクリート型枠面の物性改良工法
副題
筆頭著者 大友健(大成建設技術研究所)
連名者1 新藤竹文(大成建設技術研究所)
連名者2 金子誠二(大成建設技術研究所)
連名者3 内藤隆史(大成建設技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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末尾ページ 314
年度 1987
要旨 1.はじめに
ダム堤体や擁壁・勾配のある水路など傾斜のある型粋面をもちいてコンクリート構造物を構築する場合、その型枠面には、コンクリート締固め時に分離した余剰水・空気泡により、いわゆる水あばたが生する。これは、コンクリート硬化後表面に凹状に残り美観を損ねることはもとより断面欠損によるひびわれ発生の誘因となったり、余剰水が表層のコンクリートの水セメント比を増大させたりすることにより、コンクリートの本来有する優れた耐久性を著しく低下させるものと考えられる。
ここで報告するコンクリート型枠面の表層改良工法は、特殊な加工をおこなった繊維材料を型枠に貼付し、この型枠内にコンクリートを打設することにより、型粋両表層の水あばた空気泡を除去しコンクリートの表面を水あばたのない美しい肌にする、と同時に緻密で耐久性にとむ表面とすることを目的としたものである。

6.まとめ
土木構造物を対象として、布吸水ポリマーシートを使用した水あばた・空気泡除去工法を検討した結果、斜面角度15°以上の範囲で十分なあばた除去能力が得られることが確認された。また同時に、コンクリート表層の品質を、表層強度・凍結融解抵抗性・遮塩性の各面で、非常に高める効果を有するものと認められた。
コンクリート構造物の耐久性向上に関心が高まる昨今、コンクリートがフレッシュな間に、その品質を改善し優れた耐久性を十分発揮させる本工法は、いかなる型枠に対しても高吸水ポリマーシートを貼りコンクリートを打設するだけで所要の効果が得られるという施工法の簡便さと相まって、非常に有効なコンクリートの品質向上手法として位置づけられるものと考えられる。
PDFファイル名 009-02-1054.pdf


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