種別 | 報告 |
主題 | 樹脂アンカーの先端形状の改良とその有効性に関する実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 細川洋治(東京大学工学部) |
連名者1 | 服部忠宏(日本デコラックス) |
連名者2 | 丹羽亮(日本デコラックス) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 323 |
末尾ページ | 326 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1はじめに 既存鉄筋コンクリート造建物の耐震補強を増設耐震壁により行う場合、既設部分と増設壁の接合は、あと施工アンカー筋と壁筋を接続する工法が用いられている。補強建物の耐震性を確保するには、増設された耐震壁が信頼あるものでなければならない。増設壁の問題点として、過去の実験などからコンクリートの充填性、既設部分とのかみ合い、アンカー筋の引抜き耐力の信頼性などが指摘されている[1]、[2]。 ここでは、これらの問題点の中から、樹脂カプセルを用いたあと施工アンカーの引抜き耐力についての実験結果を報告する。カプセル式アンカーが日本で使用されて以来、アンカー筋の先端の形状は、片側45度カット(N形)が標準となっている。太径では両側45度カット(V形)が用いられている。樹脂による接着系アンカーの引抜き強度は、コンクリート樹脂の付着力により決定されるので、コンクリート孔内の鉄筋は、全長に亘って付着力を発揮することが理想的である。2液混合により接着力を発揮するカプセル式アンカーは、鉄筋打ち込み時に攪拌する必要があり、攪拌性により接着効果が違ってくる。現在用いられているN形は、攪拌性がよいということで今日まで使用されて来ている。しかし、付着長さを考えると、付着長さが減り必ずしも最良の方法とはいえない。今回提案する先端形状は、逆M形(W)の切り欠きとし、穿孔した穴底まで鉄筋を到達させ、付着長さを出来るだけ長くしたものである。 まとめ 従来から用いられている形状と比較し、改良形の先端形状は、鉄筋に降伏が生じない場合は、引抜き強度が大きくなり、降伏以後も優れた変形性状を示すことが分った。 |
PDFファイル名 | 009-02-1057.pdf |