種別 | 報告 |
主題 | 拡散理論に基づいた海岸部塩分汚染環境評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 横田優(四国電力総合開発研究所) |
連名者1 | 浮田和明(四国電力総合開発研究所) |
連名者2 | 重松俊一(四国電力総合開発研究所) |
連名者3 | 藤枝正夫(四国電力建設部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 443 |
末尾ページ | 446 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 近年、コンクリート構造物の塩分(Cl-)による早期劣化(塩害)が大きな社会問題となっている。 特に、海岸部に位置する構造物では外部から浸透する塩分が格段に多く、その劣化は、塩分の浸透・蓄積→鉄筋の腐食→外観の変状という段階を経て進行する。このようなことから、当社では今後新設される構造物の設計・材料・施工面での塩害対策指針ならびに既設構造物の維持管理に関する劣化度判定基準の確立のために必要な基礎資料を得る目的で、四国内の経年および環境条件の異なる海岸部コンクリート構造物を対象に含有塩分土を調査するなど、塩害に直接関与するコンクリート中への塩分浸透過程に関する研究を進めている。本報告は、そのうちの拡散理論を応用して実構造物の含有塩分量分布データからコンクリート表面に付着吸収される塩分量(以下、付着塩分量という)や海水に接するコンクリート表面での塩分量(題目ではこれらを塩分汚染環境と表現)、また、コンクリートの塩分拡散係数を評価検討したものである。 5.まとめ 以上、今回調査した構造物は場所、環境、供用年数、品質等種々の条件下にあるが、その含有塩分量分布データに拡散理論を適用することにより、その地域の塩分汚染環境を評価できる見通しが得られた。一方、コンクリート中の塩分腐食に関しては、劣化判定基準としての限界塩分量(腐食値)の提案がされてきている(例えば[6,7])。今後は更にデータの蓄積を図ると共に、これらを組合せることにより、その地域にあった構造物の設計ならびに維持管理に反映していく予定である。 |
PDFファイル名 | 009-02-1078.pdf |