種別 | 報告 |
主題 | 即時脱型方法による鋼繊維補強コンクリートの曲げ特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 涌井一(鉄道総合技術研究所) |
連名者1 | 井上寛美(鉄道総合技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 471 |
末尾ページ | 474 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.はじめに コンクリートはひびわれを生じやすい脆性材料であり、この弱点補強のため繊維質の補強材を混入させ、繊維質を一様に分散させることにより改善させた繊維諦強コンクリートの開発使用が近年行われるようになった。これに使用する繊維材料は、弾性係数の大きいものを用いるほどひびわれ発生に対する拘束能力が大きく、引張強度の増加、耐衝撃性を改善することが可能となる。 PCマクラギのような軌道部材は、一般の構造部材と異なり列車の通過に伴い車軸毎に衝撃的な荷重を頻繁に受ける部材であり、このような過酷な荷重環境にあることから繊維補強コンクリートの適用の可能性が考えられる部材である。ここでは、繊維材料としては鋼繊維を用い、鋼繊維の形状を2水準、混入率を4水準として曲げ強度試験及び曲げタフネス試験を実施した。 供試体の製作方法は即時脱型方法によった。即時脱型方法は、特殊な混和材を用いず超硬練りのコンクリート(スランプ0cm)を振動・圧縮して成形し、その直後脱型する方法であり、脱型を早めるための加熱養生が不必要であり、超硬練りとするため単位セメント量を低減させても高強度が得られる等経済性に優れている。鋼繊維補強コンクリートは、従来の方法でコンクリートを練りまぜ、打込む場合作業性の確保のため、水セメント比を多少大きくする傾向があり、これが原因して鋼繊維補強コンクリートの強度をいく分かマイナスされるものと考えられる。これを改良するため、鋼繊維補強コンクリートと即時脱型方法との組合せを考えた。 7.まとめ 鋼繊維補強コンクリートと即時脱型方法との組合せによる軌道部材の製作は、製作精度的にも、強度的にも十分可能であると考えられる。 |
PDFファイル名 | 009-02-1083.pdf |