種別 | 報告 |
主題 | 超吸水性繊維を利用したコンクリート水平打継部の改善 |
副題 | |
筆頭著者 | 池田弘(熊谷組技術研究所) |
連名者1 | 田中健治郎(熊谷組技術研究所) |
連名者2 | 本田勉(熊谷組技術研究所) |
連名者3 | 石田良平(熊谷組技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 475 |
末尾ページ | 478 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき コンクリートの水平打継ぎに際しては、先打ちコンクリート表面に生じたレイタンスおよび品質の悪い表層コンクリ−トを取除き、十分に水湿しを行って後、新コンクリートを打継ぐことが仕様書等により規定されており、そのため高圧ジェット水による洗浄やサンダによる表層の除去等の打継処理が行われるのが通例である。それらはブリージングによって低品質化した部分を取除くといういわば事後処理的な方法であるが、本文はこれに対して、表層コンクリートの品質低下を未然に防ぐという事前処理的な方法を提案するものである。 筆者らは自重の150倍もの吸水能力を有する超吸水性繊維に着目し、これを吸水マットとして打設直後のコンクリート表面に敷設し、繊維の吸水膨潤力と毛細管圧を利用してコンクリート表面から比較的短時間に余剰水を吸水してやれば、固体組織の緻密化によりレイタンスの上昇が抑制され、打継部コンクリートの品質低下が抑止できると考え、以下の実験を行った。 4.まとめ 打設直後のコンクリート表面に、超吸水性繊維を使用した吸水マットを敷くという極めて簡易な方法にもかかわらず、打継部コンクリートが密実になり、強度が向上するといったコンクリ−ト品質の改善効果か顕著に得られ、有効な打継処理が行えることが確認できた。 また吸水マットの持つ保水性から、マットをコンクリート面に残置すれば養生マットとしての機能を果たし、コンクリートの初期養生にも効果的であることは明らかである。 さらにブリージングが短時間で終了することから、これを表面仕上げに応用すれば、仕上げ作業が早期に行え、かつ余剰水の脱水効果による表層部コンクリートの品質向上も期待できる。 |
PDFファイル名 | 009-02-1084.pdf |