種別 | 報告 |
主題 | ガラス繊維と超速硬セメントを用いた吹付けモルタルの施工方法及び諸性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 牛島栄(鉄道総合技術研究所) |
連名者1 | 鳥取誠一(鉄道総合技術研究所) |
連名者2 | 宮田尚彦(鉄道総合技術研究所) |
連名者3 | 峰松敏和(住友セメント製品事業部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 479 |
末尾ページ | 482 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1まえがき 近年、コンクリート構造物の耐久性に関する種々の問題が社会的な話題となっており、これらコンクリート構造物の劣化・変状に対する補修・補強工法の確立が急がれている。 補修・補強工法としては、現在、ライニング等により劣化の進行を妨げようとする補修工法、桁増設や鋼板接着のような補強工法、セメントモルタルまたは鋼繊維補強モルタルを用い吹付けによって補修・補強する工法[1,2]等があり、構造物の劣化状況や補修・補強箇所に応じて適用されている。一方、主として建築の分野においては、外・内装材及び二次製品としてGRC(Glass Fiber Reinforced Cement)の利用が活発で、ガラス繊維による力学的改善効果や薄層補強効果及び鋼繊維の腐食による美観の問題等を勘案した場合、ガラス繊維の土木分野での適用も有望と考えられる。著者らは、このような観点から、土木分野における補修・補強用材料としてのGRCの利用に着目し、GRC吹付けパネルを二次製品として製造している吹付けシステム及び配合を用いて、耐アルカリガラス繊維の耐久性を中心とした検討を実施した[3]。その結果耐アルカリガラス繊維の耐久性は、他の種類のガラス繊維より良好であることが把握できたが、実験に用いたシステム及び配合は、現場適用性に問題があることも明らかとなった。 本研究は、以上のような観点に基づき、ガラス繊維の土木分野での利用を目的として、コンクリート構造物の補修・補強工法ヘガラス繊維を適用するための問題点である現場施工可能な吹付けシステムの開発を行い、さらに本システムによって得られるGRCの強度性状等を把握し、GRC吹付け補修工事における施工条件等を検討した結果について述べるものである。 5まとめ GRCの現場施工を目的として新たに開発した吹付けシステムによって作製したGRCは、ガラス繊維の有する優れた特性を十分に発揮でき、コンクリート構造物の補修・補強用の材料及び工法としての実用性は非常に高いと判断される。 また、本GRCを実際に適用するための配合等に関する関係もある程度把握することができた。 |
PDFファイル名 | 009-02-1085.pdf |