種別 | 報告 |
主題 | ガラス繊維と超速硬セメントを用いた吹付けモルタルの施工例 |
副題 | |
筆頭著者 | 内田美生(住友セメント製品事業部) |
連名者1 | 田中喜樹(日本開発土木技術部) |
連名者2 | 牛島栄(鉄道総合技術研究所) |
連名者3 | 鳥取誠一(鉄道総合技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 483 |
末尾ページ | 486 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき GRC(Glass Fiber Reinforced Cement)は建築用の内・外装材に用いられるプレキャスト二次製品として活発に利用されている。一方、ガラス繊維による力学的補強効果や薄層での補強効果を考慮した場合、土木構造物の補修・補強工事ヘガラス繊維を適用することも非常に有望と考えられる。 しかしながら、GRC二次製品製造に用いられているスプレーアップ工法は、製品行程が十分に管理された工場内での製品製造を前提として開発されたものであるため、土木建築物の補修・補強工事への適用が基本的に困難であった。 そこで、著者らは、新たに、現場施工が可能なGRC吹付けシステムを開発すると伴に、このGRC吹付けモルタルの基礎的な性状を文献[1]において検討した。その結果、本システムによって作製したGRC吹付けモルタルは、ガラス繊維による補強効果が十分に認められ、コンクリート構造物の補修・補強用の材料及び工法としての適合牲がかなり高いと判断された。 本報告は、このGRC吹付け工法の現場適合性の確認を目的とした模擬トンネルにおける施工実験結果及び実際の施工例について述べるものであって、施工例としては、鉄道構造物の代表的な補修個所と考えられる(1)供用中のトンネルにおける補修工事、(2)供用中の架道橋における補修工事の2事例について示す。 5.まとめ ガラス繊維を構造物の補修・補強工事に適用することを目的として開発したGRC吹付け工法を用いた施工実験の結果はいずれも比較的良好であった。また、これらの施工において明らかとなった施工能率の向上やトラブル防止及び吹付けコンクリートヘのガラス繊維の適用を可能とするため、ガラス繊維の添加位置の検討等を実施し、より優れた補修・補強工法とするためシステムを改良中である。 |
PDFファイル名 | 009-02-1086.pdf |