種別 報告
主題 モルタル硬化体の海水浸漬によるアルカリシリカ反応について
副題
筆頭著者 杉浦孝三(日本大学工学部)
連名者1 相本泰宏(日本大学工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 657
末尾ページ 660
年度 1987
要旨 1.まえがき
筆者らは、アルカリを含有するモルタルのアルカリシリカ反応において、そのアルカリ化合物の種類がセメント中に含まれていたいわゆる水溶性アルカリ((K、Na)2SO4を主とする)である場合と、海砂に付着していた海水塩(NaClを主としMgCl、MgSO4、CaSO4、KHCO3を少量含む)である場合とを比較すると、安定砂と活性砂とからなる細骨材にはそれらアルカリ化合物の種類には殆ど関係なくアルカリの量に依存したペシマム組成が存在すること、また海水塩はセメント中の水溶性アルカリにくらべ非常に大きな膨張効果を示すことについてすでに報告した。
一方、海水に接触するコンクリート構造物や二次製品において、浸透する海水が大きな役割をしているアルカリシリカ反応による損傷も各所で報告されている。そこで今回は、モルタル硬化体を海水中に浸漬し、硬化体中に浸透した海水のアタックによりアルカリシリカ反応をおこした場合においても、モルタル中の細骨材組成とアルカリシリカ反応による膨張効果との間に相関性があるか、否かを検討することを主目的とした実験をおこなった。なお比較のため、真水に浸漬したものについても同時に観察した。

4.まとめ
安定砂に種々の割合に活性砂を混入した細骨材を使用して調製したモルタル供試体を真水(38℃)、および人工海水(20%、38℃)に浸漬し、材令と共に変化する膨張率を測定した。
(1)活性砂を混入した細骨材を使用したモルタル供試体を人工海水に浸漬した場合、膨張率は材令と共に顕著な増大を示した。この主因はアルカリシリカ反応である。
(2)この様な浸漬試験によっても、細骨材中の活性砂の量とモルタル供試体の膨張率との間には相関性が認められ、見かけ上のペシマム組成点が現れた。
PDFファイル名 009-02-1116.pdf


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