| 種別 | 報告 |
| 主題 | 柱脚に全数継手を有する高層プレキャスト柱の構造性能確認実験 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 別所佐登志（鹿島建設技術研究所） |
| 連名者1 | 福島稔（鹿島建設技術研究所） |
| 連名者2 | 桜本文敏（鹿島建設技術研究所） |
| 連名者3 | 畠本斉（鹿島建設技術研究所） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 9 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 593 |
| 末尾ページ | 596 |
| 年度 | 1987 |
| 要旨 | 1.はじめに 当社では、独自に開発した高層RC躯体建築技術(HiRC工法と呼称)により、既に最高30階建超高層集合住宅を建設している。従来のHiRC工法は、現場打ち工法を主体とした工業化工法であるが、今後より一層の工期短縮・省力化・精度向上を狙いとして、図-1に示すとおり柱のプレキャス化を試みた。当工法では、柱部材の最も応力の厳しい柱脚部分にモルタルグラウト継手(NMBスプライススリーブ)による柱主筋の全数継手を設けている。しかし、太径鉄筋(D41)を用い、柱脚に全数の継手が集中する柱部材に関する既往の実験例は少なく、その靭性などに悪影響が懸念された。本報告は、その継手を有する柱部材の曲げせん断性状を実験的に明らかにし、その構造安全性を検証したものである。 5.まとめ HiRC工法による30階建超高層集合住宅を対象として、その柱をプレキャスト化し、柱主筋をスプライススリーブで接合する工法について構造確認実験を行った。その結果、以下のことが明らかとなった。 (1)継手を有するプレキャスト柱の力学性能は、継手の無いものに比べ、強度、剛性ともほとんど差がなく、また靭性に関しても同等以上の性能を有していた。 (2)プレキャスト柱を用いた設計骨組は、設計で仮定しているはり曲げ降伏機構を確保でき、十分な靭性を有していた。またその復元力特性は実設計で用いている解析法による結果とよい対応を示した。 |
| PDFファイル名 | 009-02-2102.pdf |