種別 論文
主題 液体窒素によりクーリングしたセメント・コンクリートの
強度発現性状と微細構造に関する実験的研究
副題
筆頭著者 大池  武(大林組)
連名者1 中根  淳(大林組)
連名者2 斉藤 裕司(大林組)
連名者3 直井 彰秀(大阪ガス)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 293
末尾ページ 298
年度 1988
要旨 はじめに
マスコンクリートをプレクーリングすると、温度ひびわれ発生の抑制のみならず、構造体コンクリートの強度発現性状を改善できることが、実験的に明らかになっている。 プレクーリングの冷媒としては、冷水、氷および最近では液体窒素などが用いられている。これらのうち液体窒素によるプレクーリングは、短時間でコンクリートの打込み温度を自由に設定できるなどその利点が多い。また、冷却方法も練り混ぜ前の使用材料を冷却することもできるが、フレッシュコンクリートを直接冷却することも可能である。本報では、生コン車中のコンクリートに直接吹付けてクーリングする方法を取扱っている。この方法による場合、液体窒素の温度が約-196℃であり、瞬時といえどもセメント粒子が極低温下にさらされることに対し、引続く水和反応へ悪影響を及ぼすのではないかと一部に懸念する向きもある。このような背景を踏まえ、以下の項目について実験的に検討を加えた。1)液体窒素によるマスコンクリートのプレクーリング効果のマクロ的検証2)冷却方法の違いがセメントの強度発現性状におよぼす影響3)冷却方法の違いがセメント硬化体の微細構造におよぼす影響
まとめ
液体窒素によってクーリングしたコンクリートおよびセメントペーストについて、本実験から以下のことが明らかになった。1)液体窒素によって、高強度マスコンクリートをプレクーリングすることにより、構造体強度の発現を改善できることを実験的に検証した。2)クーリングの程度が同じであれば、冷媒の違いによりセメントペーストの強度および微細構造には差がないことを明らかにした。3)液体窒素を用いてコンクリートを0℃程度までクーリングしても、コンクリートおよびセメントペーストの強度発現には悪影響のないことを明らかにした。
PDFファイル名 010-01-1052.pdf


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