種別 論文
主題 フレッシュコンクリートの構成則に関する実験的研究
副題
筆頭著者 谷川恭雄(三重大学)
連名者1 森 博嗣(三重大学)
連名者2 田中政史(三重大学)
連名者3 梅本宗宏(三重大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 331
末尾ページ 336
年度 1988
要旨 まえがき
フレッシュコンクリートのレオロジーに関する既往の研究報告の多くは、フレッシュモルタルおよびコンクリートの流動特性をビンガムモデルで表現できると仮定し、各種粘度計を用いたレオロジー試験によって、これらのコンシステンシーを降伏値および塑性粘度で定量的に評価しようとしている。しかし、ビンガムモデルが適用できるのは、比較的軟練りのフレッシュモルタルおよびコンクリートであり、硬練りの場合は、粉体または粒状体としての性質があらわれ、内部応力状態に依存しない一定の降伏値をもつビンガムモデルの適用に無理が生じることが知られている。筆者らは、粉体の崩れを表現できるMohr・Coulombの降伏条件をビンガムモデルの構成則に導入して、フレッシュモルタルおよびコンクリートの広範囲な調合に適用できるレオロジーモデル(ここでは、複合モデルと呼ぶ)を提案した。しかし、応力状態に依存する降伏値および塑性粘度に関する資料は極めて少なく、複合モデルを流動シミュレーションに適用するための入力データとなるレオロジー定数の具体的な数値が不明であった。そこで、本研究では、フレッシュコンクリートの降伏値および塑性粘度の応力依存性を確認するため、フレッシュモルタルおよびコンクリートの1面せん断試験を行い、複合モデルへの入力データについて検討を行った。
結論
本研究では、筆者らが提案したフレッシュコンクリートの構成則(複合モデル)に関するレオロジー定数の実測データを収集するため、フレッシュセメントペースト、モルタルおよびコンクリートについて1面せん断試験を行い、応力状態に影響を受ける降伏値および塑性粘度の測定を行った。本研究で得られた知見は以下の通りである。1)降伏値は垂直応力とともに増加し、この傾向は骨材量が多いものほど著しい。2)塑性粘度の応力依存は顕著ではない。今後、実験データをさらに蓄積し、定量化を行い、複合モデルを用いた流動解析を行う予定である。
PDFファイル名 010-01-1059.pdf


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