種別 | 論文 |
主題 | 中空コンクリートの圧縮靱性の改善と評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 小柳 洽(岐阜大学) |
連名者1 | 六郷 恵哲(岐阜大学) |
連名者2 | 岩佐 正徳(岐阜大学) |
連名者3 | 近藤 吉信(岐阜大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 251 |
末尾ページ | 256 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき PCポールやPCパイルは、通常工場において遠心力成形法により作製され、中空円筒状の形状をしている。PCポールやPCパイル等の中空部材の曲げ耐力と曲げ靱性を改善し強靱化するためには、鋼材の量を増すと同時にコンクリートの圧縮靱性を改善する必要がある。また圧縮を受ける中空コンクリート供試体の最大耐力点以降の変形特性は、中実(中空でない)供試体の特性とは異なることが予想される。本研究においては、PCポールやPCパイルの高性能化・強靱化の一環として、鋼繊維やスパイラル筋が中空コンクリート供試体の圧縮靱性の改善にどのように影響するかについて検討するともに、改善されたコンクリートの圧縮靱性の効果を設計へ取り入れる方法について検討する。 あとがき 中空コンクリートの圧縮靱性の改善と評価について検討した本研究の主な結論は次のとおりである。(1)鋼繊維を混入したりスパイラル筋を用いることによりコンクリート圧縮靱性は改善され、特に後者の場合スパイラル筋の引張強度が高いほどその効果は大であった。しかし鋼繊維を混入することによる圧縮靱性の改善効果に及ぼす供試体の中空部の大ききの影響は比較的小さいのに対し、スパイラル筋を使用した場合の効果はコンクリート供試体の中空部分の割合が大きくなるほど小さくなった。(2)鋼繊維混入やスパイラル筋の使用によって改善されたコンクリートの圧縮靱性の効果を、RC部材断面の通常の設計に反映させる方法として、圧縮靱性S'cをRC部材圧縮域の平均応力(本論文では0.8f'cと仮定)で除して求めた換算終局ひずみε'u(= S'c/(0.8fc))を用いることを提案した。 |
PDFファイル名 | 010-01-2046.pdf |