種別 招待報告
主題 コンクリートの力学的特性と破壊力学
副題
筆頭著者 三橋 博三(東北大学)
連名者1  
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
10
1
先頭ページ 77
末尾ページ 86
年度 1988
要旨 はじめに
コンクリートは、種々の岩石(骨材)が多孔質なセメントペーストで結合された非均質な多相構造を有する人工石であるために、その力学的特性は骨材と硬化セメントペースト双方の特性に依存する事は勿論の事、その相互作用の影響をも受ける。従って、この様に複雑な複合材料の力学的特性を合理的に杷得る為には、その内部構造の特徴を把握し、各々の相の作用メカニズムを解明すると共に、それらの結果を実際に観察される全体的な挙動と合理的に関係づける必要がある。またコンクリートの非線形挙動の多くは、微細なひび割れの発生・成長・連結・累積に基因することから、ひび割れ伝播特性を合理的に知悉することは極めて重要な研究課題の一つである。そこで、本稿では、コンクリートの力学的特性を研究する際の基礎となる非均質な内部構造のレベル分けとそれらの相互関係について述べる。更に、ひび割れ伝播特性を合理的に表わす手法として発展しつつあるコンクリートの破壊力学について概説する。
まとめ
コンクリートは高度に非均質な複合構造を有する為に、その力学的特性は種々の因子の影響を受け、複雑に変化する。従って、この非均質な内部構造をレベル分けする事によって各々のレベルの特性とそれらの相互関係にも着目する事の重要性を指摘した。また、コンクリートの非線形現象の多くはひび割れの累積・進展に基づく場合が多いことから、ひび割れの力学とも言うべき破壊力学について、その概要を示し、コンクリートヘの適用に際しての問題点及びコンクリート工学の発展に果たす役割などについて述べた。
PDFファイル名 010-04-0006.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る