種別 | 論文 |
主題 | セメント量,混和剤添加量を抑えた高強度コンクリートの物性 |
副題 | |
筆頭著者 | 神田亨(フジタ工業) |
連名者1 | 山田茂(フジタ工業) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 277 |
末尾ページ | 282 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに シリカフュームと高性能減水剤を併用することで、現場打ちを対象とした圧縮強度1000kg/cm2程度の高強度コンクリートが比較的容易に実現されるようになった。しかしながらその物性については完全に明らかにされているとは言い難い。例えば、この種のコンクリートはセメント量がかなり大きくなりがちであるが、その水和発熱性状については未水和のセメントが大量に残存することやシリカフュームの影響などを含めて不明の部分が多い。またセメント量が多くなれば高価なシリカフュームの添加量も増大するため経済性にも問題が残る。また圧縮強度を測定する場合にも、試験機の剛性が相対的に不足するため応力がピークに達した時点で激しい爆裂を生じそのじん性を正当に評価することができないでいる。 このような現状に鑑み、水和発熱を抑制し経済性を追及する目的で単位セメント量を400kg、 シリカフューム量を44kgに制限した種々の配合に対して、400t剛性試験機を用いて応力の下降域を含む完全な応力歪曲線を測定するとともに、フレッシュコンクリートの流動性や硬化時の温度上昇などについて実験を行なった。 まとめ 1)単位結合材量を450kg/m3程度に抑えても適度の流動性と空気量を有する1000kg/cm2級の高強度コンクリートが製造可能である。 2)剛性試験機により、 σ28=1000kg/cm2級の高強度コンクリートに対しても下降域を含む応力−歪曲線が測定可能となった。3)高強度コンクリートは、一般に考えられているほど脆性的ではない。4)下降域の挙動を正確に追跡するには、コンプレッソメーターは最適とはいえない。5)圧縮強度が1000kg/cm2級の高強度コンクリートは通常とは異なる破壊モードを有する。6) シリカフュームを添加した高強度コンクリートは、単位結合材量に等しいセメント量の通常のコンクリートより水和発熱は少ない。 |
PDFファイル名 | 011-01-1045.pdf |