種別 論文
主題 フレッシュコンクリートのテーパー管内流動に関するサスペンション要素法解析
副題
筆頭著者 谷川恭雄 (三重大学)
連名者1 森博嗣 (三重大学)
連名者2 渡辺健治 (三重大学)
連名者3 三輪正保 (三重大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 727
末尾ページ 732
年度 1989
要旨 まえがき
近年、フレッシュコンクリートの各種挙動を、レオロジー的立場から解明しようとする研究が数多く報告されている。しかし、フレッシュコンクリートのポンプ圧送性に関しては、現場での実用性を検証するための実験的な研究報告は数多くみられるものの、レオロジー理論に基づく解析的な研究は比較的少ない。最近、流動化コンクリート、水中施工コンクリート、繊維補強コンクリート、高強度コンクリートなど、従来のコンクリートとは流動性状が著しく相違する各種のコンクリートが実用化されているが、これらのコンクリートのポンプ圧送性を予測する手法を確立することは、この分野における重要な課題の一つである。 筆者らは、フレッシュコンクリートの汎用的な流動シミュレーションの一手法として、粘塑性有限要素法に基づく解析方法を提案し、これまでに、各種コンシステンシー試験、各種レオロジー試験および型枠内でのフレッシュコンクリートの流動に関するシミュレーションを行い、解析手法の妥当性を確認するとともに、その適用範囲を示してきた。 しかし、この解析手法では、フレッシュコンクリートを均質な連続体と仮定しているため、粗骨材の挙動に深く関わるような現象を正確に捉えることが困難であった。このため本研究では、筆者らが新たに開発したサスペンション要素法(SEM)を用いて、テーパー管内を流動するフレッシュコンクリートの挙動に関するシミュレーションを行い、その流動性状について解析的な観点からの考察を行った。
結論
本研究では、テーパー管内におけるフレッシュコンクリートの流動状況をサスペンション要素法を用いて解析的に検討した。テーパー管内を流動するフレッシュコンクリートの流速は、試料のレオロジー性質と管の形状によって複雑な影響を受けるが、これらの特性をサスペンション要素法解析によって定量的に把握することが可能である。今後、粗骨材寸法や、ポンプ圧力などの条件を考慮した、より正確なシミュレーションを実施し、閉塞を誘発する要因を明らかにする必要がある。
PDFファイル名 011-01-1123.pdf


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