種別 | 論文 |
主題 | 連続繊維補強セメント中の繊維-マトリックス間の応力伝違のモデル化 |
副題 | |
筆頭著者 | 大野定俊(竹中工務店) |
連名者1 | D. J. Hannant(Univ. of Surrey) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 789 |
末尾ページ | 794 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 繊維補強には短繊維、連続繊維、或いはロッド状に加工したものなど種々の異なった形態のものが含まれている。利用方法も多様であるが、比較的薄いパネル状の部材には連続繊維で補強されたものが用いられる傾向にある。1970年代以降、この種の複合体に対して、繊維とマトリックス間の付着機構に基づいた種々の理論的な解析が行われてきている。しかし、一般的によく知られている理論でも、繊維の形態や種類が多様化するにつれ実際の付着機構を十分に評価しているとは言い難くなったものもある。実用的には簡単なモデル化が望ましいが、種々の複合体の挙動をより正確に理解し、その特性を生かした利用方法を見いだして行くためには、実際のメカニズムに即した理論的な解析についても考慮しておく必要がある。本研究では、繊維内、或いは繊維束内で起こる滑りや応力伝達を考慮した理論的なモデル化について考察すると共に、このモデルによって予測される引張荷重下の応力-ひずみ曲線について報告する。 まとめ 本研究では繊維とマトリックス間の付着応力伝達と繊維内の滑りを考慮した新しい付着応力伝達をモデルを提案した。本報告では実験結果との比較は示されなかったが、本モデルはひびわれ多発領域の応力上昇を評価できることなど、ポリプロピレン繊維補強セメントに対しては、引張時の挙動を系統的に評価できることなどが明らかにされている。また、多数のモノフィラメントが比較的弱い樹脂で集束された繊維束で補強された複合体にも適用可能であると思われる。今後はτiやτfなどの値の実験的な評価など定量的な検討も含め、種々の複合体への適用性を確認してゆく必要がある。 |
PDFファイル名 | 013-01-1137.pdf |