種別 | 報告 |
主題 | 帯板状AFRPテンドンの吊床版橋への適用にあたっての諸試験 |
副題 | |
筆頭著者 | 村山八洲雄(鹿島建設) |
連名者1 | 天野玲子(鹿島建設) |
連名者2 | 奥村一正(鹿島建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 765 |
末尾ページ | 770 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 吊床版橋、谷の両岸にケーブルを渡して固定し、ケーブルの防食と橋面の剛性確保の目的これにコンクリートを打設して一体化した特殊な形式吊橋である。従って、自重や上載荷重に対しては、ケーブルを主構造材とする橋体の引張り力で抵抗することになる。この形式の橋梁では、さらなる防食のため橋体コンクリートにプレストレスを導入してひびわれを制御する方法が多くとられているが、桁橋等に比べるとプレストレスのロスはスパンが大きくなるにつれて著しくなる。また、プレストレッシングの方法など別途施工上の制約も増大する。そのため、著者らが関係し最近完成した橋長54mの歩道橋の吊床版橋(写真-1)では、将来の長大化を勘案して床版ケーブルに腐食の心配のないAFRP(アラミド繊維強化プラスチック)線材を用い、これによって本体コンクリートにひびわれを許す設計法が採用された。しかし、AFRP線材をテンドンとして使用するにあたり基準類がなかったため、種々の基礎試験を行い、その結果をもとに設計と施工が行われた。本報告では、代表的な試験の結果と施工の概要について述べる。 まとめ 以上の諸検討の結果、AFRPテンドンをひびわれを許す構造物に有効に利用することができた。AFRPテンドンは、材料が鋼材に比べて極めて軽量であるので構造物を軽くすることができ、また、緊張材の配置、挿入等の作業性を向上させることができる。材料コストは鋼材に比べて高いがライフタイムの保守を考慮するとかなり相殺される。また、製造量の増大にともないコスト面も改善されるものと考えられる。なお、この開発研究は日本アラミド(有)との共同研究で実施したものである。 |
PDFファイル名 | 013-02-2129.pdf |