種別 論文
主題 温度応力を受ける若材令コンクリートの挙動解析
副題
筆頭著者 石川靖晃(名古屋大学大学院)
連名者1 D.R.Lokuliyana(名古屋大学大学院)
連名者2 田辺忠顕(名古屋大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 1109
末尾ページ 1114
年度 1992
要旨 序論
若材令コンクリートは一般の硬化後のコンクリートとは違い、材料物性値の時間依存性が大きい。さらに、若材令コンクリートにおいてはセメントの水和反応による温度上昇が起こる。また内部に含まれている水の流出入により圧密が生じる。そのため、応力解析においては圧密、温度上昇および物性値の時間依存性を考慮する必要がある。現在においては、硬化後のコンクリートに対する研究はかなり進み、発展、進歩を遂げてきているのに対し、若材令コンクリートに関する研究はあまり行われてきておらず極めて不十分な状態にある。そこで、本研究では若材令コンクリートを、骨材とセメントペーストから成る二相材料と考え、間隙には水が満たされていると仮定した弾塑性多孔質材料としてモデル化した。さらに、温度上昇を考慮に入れた力の釣合方程式と間隙水の連続方程式を連立させることによって定式化を行い、温度解析、および温度応力解析により若材令コンクリートの挙動について考察した。
結論
若材令コンクリートを弾塑性多孔質材料としてモデル化し、温度解析、温度応力解析を行った結果、次のようなことがわかった。(1)間隙水圧を考慮することにより、有効応力は、間隙水圧を考慮しない場合よりも大きく発生する。また、有効応力は温度に依存して変化する。(2)間隙水圧は温度勾配と密接な関係があることが認められた。これにより間隙水圧の発生を予測することが可能であると思われる。本研究においては、コンクリート粒子を非圧縮と仮定しているため、計算された間隙水圧が過大評価されていると考えられる。そのため、今後の課題としてはコンクリート粒子の応力による体積変化を考慮した解析を行うことが挙げられる。
PDFファイル名 014-01-1192.pdf


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