種別 | 論文 |
主題 | 各保存条件下におけるコンクリートのASR膨張特性について |
副題 | |
筆頭著者 | 西林新蔵(鳥取大学) |
連名者1 | 王鉄成(大阪セメント) |
連名者2 | 中野錦一(大阪セメント) |
連名者3 | 吉野公(鳥取大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1073 |
末尾ページ | 1078 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに アルカリ骨材反応による劣化はコンクリート構造物の耐久性に大きい影響をもたらす要因の一つである。アルカリ骨材反応は構造物の使用環境条件による依存性が極めて強く、かつ複雑であるので、これらの条件を実験によって再現し、それらの条件下のコンクリートのアルカリ骨材反応特性を把握しておくのは非常に重要なことである。 本研究はコンクリートのアルカリ骨材反応に及ぼす環境条件の影響を検討するために、種々の保存条件を設定して実験を行った結果について述べる。 6.まとめ 本研究では、コンクリートを対象として、アルカリシリカ反応によるコンクリートの膨張特性に及ぼす保存条件の影響を検討した。以下に得られた結果を要約する。 (1)屋外暴露コンクリートの膨張は遅く現れ、長期膨張の性質を呈している。温度と降水量の影響で、膨張は緩慢−急激−緩慢−急激のタイプになり、夏期では膨張が速く、冬期では膨張が遅くなる。 水中浸漬の場合、水分の供給が十分であるためアルカリシリカ反応が進展し続けている。また、海水浸漬の場合、水中浸漬よりも膨張量が大きい。 (2)20℃、40℃と60℃の保存条件下のコンクリートでは、水セメント比の大きさにかかわらず、60℃保存における膨張量が最も大きい。なお、アルカリ量の増加に伴って40℃と60℃保存の膨張量の差が大きくなる傾向がある。 (3)保存方法の影響から、同一条件でのコンクリートであっても、それらが置かれている保存方法によっては膨張挙動が異なる。同一温度の場合、水分とアルカリが十分に供給される場合にアルカリ骨材反応が促進されることが認められる。 |
PDFファイル名 | 016-01-1178.pdf |